
2010/日本
監督 : 三池崇史
出演 : 役所広司、山田孝之、伊勢谷友介、沢村一樹、古田新太、高岡蒼甫、六角精児、波岡一喜、近藤公園、石垣佑磨、窪田正孝、伊原剛志、松方弘樹、松本幸四郎、稲垣吾郎、市村正親
あらすじ

将軍の腹違いの弟という立場に甘んじ、悪行の限りを尽くす明石藩主・松平斉韶(なりつぐ)。幕府の老中は、この暴君が国の要職に就く前にひそかに闇に葬るよう、御目付役・島田新左衛門に密命を下す。斉韶の凶行の数々を知った新左衛門は、命がけで大義を果たすことを決意。信頼が置けて腕の立つ刺客を集め、斉韶が参勤交代で江戸から明石へ帰国する道中を狙うことに。わずかな手勢で300人を超える軍勢を迎え討つため、新左衛門たちは落合宿を買収。大掛かりな罠を仕掛け、斉韶ら明石藩の一行を待ち受けるが…!?(goo映画より)
感想を書いたらそのままネタバレになっちゃいそうなんだけど、、、。
許せっ。(あ、ここにも暴君が一人)
極悪非道っぷりがかなりの評判になっておりましたゴローちゃん演じる斉韶。
(ゴローちゃんがするから話題になってたのか。苦笑)
結局この人って単なる子供だったんですよね。
自分の痛みにはすごく敏感でなくせに、人の痛みには鈍感で
善悪の判断がつかない子供が虫の手足を無残に引きちぎるように
人間の手足を斬りおとし飽きたら捨てる。
ホントは寂しい人なのかもとか生まれる時代が違ったのかもとか
イロイロ好意的に考えようと思ったけれど、そう考えたこと自体無駄でした。
将軍の器どころか人の器でもない獣にも劣るつまらなく浅い存在。
逆にこんだけクズでありがとうって感じ。心置きなく刺客たちを応援できるもんね。笑
それに引き替え役所広司演じる島田新左衛門を筆頭にすばらしい男たち。
武士の面子どころか命さえ投げ出して民草たちを守りその無念を晴らしてくれた。
侍の務めは主君に仕え守ること。
哀しい哉。例えそれがどんな暴君であろうとも。
それを最後まで見事なまでに全うした鬼頭。
立場上刺客達とは敵になってしまったが、彼も武士の中武士、すばらしい男の一人でした。
勿論、登場人物もよかったけれど何と言ってもすごかったのが迫力の決戦シーン。
13人が300人と戦うわけですから真正面からぶつかって行くのはただの犬死です。
そこで出てくるのがたくさんのトラップ。
と言うか決戦の地である落合宿そのものが壮大なトラップになっているのです。
三池監督のセンスには兎に角脱帽。
罠にはめようとする新左衛門にその裏の裏を読む鬼頭。
見てるこっちまでハラハラドキドキ。気がつけば微かに手が震えておりました。
やはり日本人。時代劇好きでしょ。勧善懲悪大好きでしょ。
と言うわけで絶対見て損はないと思います。
確かにグロいけど、気分が悪いのは斉韶の暴虐非道ぶりの所業だけ。
あとは意味のあるグロさだと思うの。
実は私三池崇史の作品が苦手でした。
と言うのも「殺し屋イチ」のドSシーンがどうしてもダメでトラウマに、、、。
でも今回で分かった。無駄なグロさは気持ち悪いけど、そうじゃないグロさもあるんだなって。
最年少の刺客庄次郎が生まれて初めて人を斬るシーンがあるんだけど
やはりそれもグロくて、でもそれって人を殺すと言うことはそう言うことなんだって伝えたいのかなって、、、、。
ああ、ついつい熱くなってこんなに長くなってしまったよ。
おそらく語り過ぎだよね。ネタバレにもほどがあるよね。
でも許せ。(やっぱり暴君)