60年前広島で被爆した老女がいる。
彼女はずっと死んだほうがましだと思っている。
原爆が落ちた時、そのまま死んだほうがよかった、そう思っている。
そのとき彼女は妊娠していた。
お腹の子も被爆者である。
年をとった彼女の面倒を見るのは同じ被爆者である彼女の息子。
何度も死を口にする彼女に息子は暴言を吐く。
「それなら死んでしまえ」
その台詞に彼女は絶望を感じ、ますます死を口にする。
原爆は彼らの体ばかりでなく、心まで蝕んだ。
60年経った今でも彼らの中で、まだ戦争は続いている。
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8月5日放送のNEWS23を参考にしました。