going my way ~yokoの大人げない話~-かいじゅうたちのいるところ

2009/米国
監督:スパイク・ジョーンズ

出演: マックス・レコーズ 、キャサリン・キーナー、 マーク・ラファロ

声の出演:ローレン・アンブローズ 、クリス・クーパー 、ジェイムズ・ガンドルフィーニ


あらすじ

空想が大好きな8歳の少年マックスは、母と姉との3人暮らし。しかし、近頃母も姉も自分をあまり構ってくれず、それに怒ったマックスは母とケンカし家出。浜辺にあった船に乗って海に出てしまった。そうしてたどり着いたのは、見たこともないかいじゅうたちが棲む島。マックスはかいじゅうたちの中へと入っていくが、彼らはマックスを食べようとする。そこでマックスは「僕は王様だ!」と空想の物語を語りはじめ…。

goo映画より



※ちょこっとネタバレありです。


年の離れたお姉ちゃんは友達とばかり遊んでるし、

ママは仕事や恋で忙しい。


誰も僕の味方はいないんだ。


マックスは小さい胸の中にやり場の無い怒りをたぎらせる。そして爆発。


自分でも良くないことは分かってる。

でもこのもやもやをどう処理したらいいのか分からないのだ。

眠くなった赤ん坊がむずがるのとなんだか似ている。


そして家を飛び出したマックスは同じように孤独感や不満を抱え、

それをどうしていいか分からない、かいじゅうキャロルと出会う。

と言うよりマックスはマックス自身に出会ったのだ。


かいじゅうの王様となったマックスは

かいじゅうたちと真夜中の森の中を一晩中踊り暴れまわる。


彼らは一様に楽しそうだ。

でも私の心は晴れない。少し恐怖すら感じてしまった。

恐怖感と言うより嫌悪感の方が正しい。

なぜなら「蝿の王」に出てくる少年たちのようなエゴイズムを感じたから。


楽しければいい、気に入らなければ壊せばいい、

自分がしたいようにしたらいいじゃんって。

生か死かって逼迫してない分、明るいのが救いだけど、、、。

大人のエゴも嫌だけど、子供のエゴは理性が無い分もっと怖い。汗


マックスはかいじゅたちと暮らすことで

人はそれぞれ自分の世界を持っていることを知る。

ママだって然り、お姉ちゃんだって然り。


だけどキャロルはそれを許さない。

ずっとみんな一緒だって言ったじゃないか。

そんな王様ならいらない。食ってやる!


キャロルから逃げるために隠れたKWの胃袋の中で

よくやくマックスは母の愛に気が付いたのかもしれない。


彼は家族のもとに帰る決心をする。

そして家路に着いた彼を待っていたものは、

原作よりずっとずっとすばらしいものなのでした。



ある意味原作とは別物になってしまったけれど

よくぞスパイク・ジョーンズはあの短い作品をここまで膨らませたなぁって感心しました。


ちなみにパンフレットによると絵本には行間のあらゆるところに

著者のいろんな思いが存分に盛り込まれるそうです。

単に私がそれを読み取れなかっただけ?汗


この作品を見て感じたこと。

人は自分自身と対峙し、客観的に己を見るほうが

成長できるのかもしれない。