2008/日本
監督: 橋口亮輔
出演:木村多江、 リリー・フランキー、倍賞美津子、寺島進、安藤玉恵、八嶋智人、寺田農、柄本明
きっちり物事を決めたがる翔子と何でも適当なカネオ。
そんな二人に子どもが授かり、
周りに心配されながらも二人はめでたく夫婦となる。
しかし幸福は長くは続かない。
子どもを失うことで翔子は心の均衡を失いうつ病になる。
だけど翔子の隣にはカネオがいた。
翔子が泣いても、笑っても、怒っても、暴れても
いつも隣には静かにカネオがいてくれた。
だけど翔子にはカネオが静か過ぎて
なぜそばにいてくれるのか、自分をどう思ってくれるのか分からない。
そのもどかしさから益々翔子の気持ちは落ちて行く。
「ちゃんとしたかったの」
とまるで子どものように泣き崩れる翔子。
真面目すぎてつまずいたときどうしていいのかわかんなくなっちゃったんだね。
完璧な人間なんていないのだから、
平気、平気で生きていけば、
いや、生けていければよかったのにね。
その反対にカネオはいい意味でも悪い意味でも適当なのだと思う。
だからずっと翔子のそばにいれたのかなと。
法廷画家のカネオの目を通した世の中は歪んでいて
けしてきれいなものばかりではないけれど
愛する人がいる限り逃げているわけにはいかない。
そしてささやかなのかもしれないけれど
小さな幸せを見つけて生きていかなくちゃいけない。
そんな当たり前の幸せを教えてくれる作品です。
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意外や意外。
リリーさんの演技のよさにびっくりです。
「盲獣VS一寸法師」での棒読みっぷりを知ってるだけに
あまり期待してなかったんだけど。
台詞のない演技は少しわざとらしいところもあったけど
ホント自然体で、夫婦の長台詞のシーンも
本物の夫婦の会話を聞いてるみたいでよかったです。
関西弁だか博多弁だか分かんなかったけど
方言ってのもなんかゆったりしてていい感じでした。
そして脇の出演者達もすごかった。
適材適所とはまさにこのことって具合のキャスティング。
結婚はいいことばかりじゃない。
壁だって落とし穴だってある。
それをよじ登れるかどうかなんだよね。
独身の私が言うのもなんだけど。笑
