- 橋部 敦子, 小泉 すみれ
- 僕の生きる道
主人公秀雄は28歳の平凡な高校教師。
その彼が余命1年を宣告される。末期癌である。
この非情な運命に彼は自暴自棄になり自殺まで考える。
しかし母の言葉で、自分には死ぬ権利は無いことを悟る。
自分がこの世からいなくなることで悲しむ人がいる限り、命は自分ひとりだけの物ではないのだ。
死と向き合うことで新たな生き方を手に入れた彼。
28年より長くて深い1年を生きることになる。
おそらく今までと同じように恙(つつが)無い人生のままなら
当たり障りなく生き、当たり障りなく生涯を終えてしまったであろう。
しかし皮肉なことだが病気になったからこそ、真摯に死を受け止めたからこそ
人生でかけがえのないものを彼は手に入れることができたのだ。
失うものもあったけど、手に入れたものもあった。
本当は時間をかけて読むつもりが、気がつけばいつの間にやら読了。
そして始終泣きっぱなし。
こんなに泣いたのは一体何年ぶりだろう?
まぶたが自分の物じゃないみたいに重くなった。
ドラマは生憎まだ見ていない。
今まで見たいなんて少しも思わなかったけど
小説とはまた違った「僕の生きる道」も覗いてみたいと思った。
余談ですが、ドラマでの理事長役って漣様だったんですね。
それを知っていたらますます泣いてたかもしれないな。