嫌われ松子の一生


TSUTAYAの店内で延々と繰り返される

「嫌われ~」の予告編を見たときから

絶対見ようと心に決めていた。

なぜならそこには明るくてきれいで華やかで

おとぎの国さながらの、女の子なら誰でも憧れる世界があったから。


しかし実際に見に行くと

現実の世界と同じで、きれいなものだけじゃなく

見たくないものもちゃんと存在していた。

きれいなものはきれいに、そして汚いものは汚く

きちんと映し出されていた。


主人公松子はちょっとしたことで職場をクビになり家出。

そして坂道を転がるように悲惨な人生へと転落していく。

雪だるま方式に増えていく不幸。その原因はたいてい男。

一人は嫌だという松子。

不細工だろうが極悪人だろうが彼女にとっては王子様。

愛を注げる相手にそばにいてほしいのである。


しかし松子は真面目で不器用なのであろう、

何事に対してもストイックなほどに全身全霊を打ち込む。

結果空回り→男に疎ましがられるの繰り返し。

あれだけ美しく献身的なのだから

もっと素敵な男性にめぐり合えるかもしれないじゃないの。

私ならやーめたととっくに逃げ出している。

(逃げ出すような相手もいないのが現実だけど。哀)


「誰に何をしてもらったかではなく、何をしてあげたかが大事」


とこの作品は謳っているが、恋愛はギブ&テイク。(打算的じゃなくね)

愛する人に何かしてあげたいし何かしてもらいたい。

どっちもないとつまんないよ。寂しいよ。続かないよ。


踏まれても、蹴られても、風俗で働かされても

一人になるよりはましだと言う松子。

それほど愛を渇望していたのかもしれない。


松子は二度「人生が終わった」と思う場面に遭遇する。

恋人が電車に投身自殺をした時とヒモを殺した時。

しかし彼女の人生は終わらなかった。

命ある限り人ってどうにかなるもんなのね。

そう思った。


最後にどうでもいい話だが、

作品に出てくる片平なぎさと光GENJIがよかった。