結論が漫才であることに異論がある人はいないと思います。なぜなら漫才の定義がないことやトップ芸人である審査員が漫才であると認めていからです。

ではなぜこのような論争が生まれたかと言うと、1つは極端な身振りに頼らずとも話しだけ聞いていても笑ってしまうネタを期待されていたこと、もう1つはあれは漫才ではなくコントなのではないか?という思いに由来しているのではないかと思います。

よく考えると上記二点は密接に絡み合っており、仮にあのネタをキングオブコントで「漫才師の漫才ライブ」をシチュエーションとした漫才風コントと主張すれば(コントの定義は?)、成立したのではないかと思います。

すなわち、キングオブコントでも成立するようなネタをM-1でやるのは何かズルいのではないか、という心理が働いたのが今回の論争の背景なのではないかと思いました。

もともと漫才とコントの境界なあいまいなものであるので、今後は相互の大会でますますコント風漫才、漫才風コントのクロスオーバーが見られるようになるのではないかと思います。