福原太一(石塚英彦)は、警視庁捜査一課の警部。キレ者として名高いが、同時に食に対する探究心も人一倍旺盛なものがある。ある日、警察学校時代の教官である奥多摩署長・南田正隆(宅麻伸)の亡妻の墓参りに訪れた、福原。奥多摩にあるその霊園の近くで男の死体が発見されたという一報を聞き、現場に向かった。ちょうど奥多摩署の捜査係長・小野正(渡辺いっけい)や椿和美刑事(藤谷美紀)も到着したところだったが、死体を見たとたん、椿はがく然。死んでいたのは、大学時代からの親友・菊地早知(酒井美紀)の姉・小宮由紀子(原久美子)につきまとっていたストーカー・三好勇(宮川一朗太)で、早知に頼まれて3日前に注意したばかりだったのだ。由紀子は半年前から失踪しており、早知は三好が姉を監禁しているのではないかと疑っていた。だが、もっと驚いたことに、三好の着衣のポケットから女性の小指の骨が見つかったのだ…。三好は日頃から、「由紀子と自分は小指の先に巻かれた「運命の赤い糸」で結ばれているんだ」というのが口癖の男だった。その小指の骨のDNAを照合したところ、由紀子のブラシに付着していた毛根のものと一致。由紀子とも面識があった椿は、大きなショックを受ける。奥多摩医大の法医学者・松井悦子(いしのようこ)による検視の結果、三好は後頭部の打撲痕が致命傷ではあるものの、転落による事故死か他殺かは不明。さらに付近の山を捜索したところ、なんと由紀子の死体が見つかり、彼女は毒殺されたとわかる。小野は、三好が由紀子を殺害して埋めたあと、遺体を掘り返して小指の骨だけを奪い、足を滑らせて転落死したのではないかと推理するが、福原は他殺の可能性を無視することができない…。そんな中、由紀子は夫の祐介(山口馬木也)を受取人とした1億円の生命保険に入っていたことが判明。早知もまた、姉妹で互いを受取人に指定した生命保険に加入していたとわかる。保険金殺人の可能性が浮上し、早知のことを疑われた椿はすっかり動揺。小野は捜査から椿を外そうと主張するが、福原や南田のとりなしもあって、椿は捜査を続けることになった。その直後、由紀子が株の運用に失敗し、多額の借金を抱えていたことや、社宅内でいじめに遭っていた事実が発覚する。ちょうど福原が祐介を訪ねたときにも、「本村多恵子」という見知らぬ女性から「自然薯(じねんじょ=ヤマイモの一種)」が届いた。由紀子にはヤマイモアレルギーがあったため、祐介は嫌がらせに違いないと断言するが、なぜか福原は多恵子という女性を捜すよう、北島刑事(賀集利樹)に指示して…。そんなとき、椿は偶然、祐介の携帯電話に謎の男から「早く金を用意しろ」という電話が入ったのを聞いてしまう。妻と三好を殺した犯人は、祐介なのか…。しかも悦子の助手・山田俊男(土屋裕一)が殺される新たな事件が起き、ますます混迷の度合いは深まっていく…。

①ストーカー 宮川一朗太

②法医学者助手 土屋裕一

 

多額の借金に苦しみ死ぬことを考えつつも死にきれずにいた原久美子は、自殺を考えていた多恵子と出会った。

彼女を身代わりに殺害し、自分にかけられている1億円の保険金を夫に渡そうとした久美子。

多恵子に引っ越しをさせて殺害し、自分が多恵子に成りすまして生活していた。

その後、白骨化した遺体を発見させるつもりでいたが…想定外のことが3つ起こった。

ストーカーされていた宮川に出会ってしまったのだ。

彼h亜久美子が多恵子と名前を変えて暮らしていることを知り、それをネタに関係を迫ってきた。

久美子はそんな彼も利用することに。

彼を殺害し、掘り起こした多恵子の小指を彼のポケットに入れて、匿名で通報、久美子殺しの犯人を彼に仕立てた。

そしてDNA鑑定に使わせるために自分のブラシや歯ブラシを多恵子のものと入れ替えた。

 

しかし、スーパーインポーズ法で白骨死体と久美子が別人だと知った②土屋は久美子の夫を脅してきた。

死んだと思っていた妻から電話を受けた夫は妻と密会するが、土屋に後をつけられてしまい、真相を知られてしまった。

脅された久美子は土屋も殺害。

 

さらには久美子に感謝していた生前の多恵子が自然薯を久美子に送るように半年前に予約していた。

届いた自然薯のことを夫から聞いた久美子は偽の多恵子を用立てた。

それが、かつて同じ社宅に住んでいた舟木幸。

幸は過労死した夫のことで会社を訴えており、当時まだ余裕のあった久美子は彼女に弁護士費用を用立てたり、社宅の奥様方からのいじめをかばったりしており、幸は久美子に恩義を感じていた。

福原警部に命じられ、自然薯の送り主、多恵子を訪ねて行った部下の賀集はすり替わりに気づかない。

 

しかし、福原警部は社宅の奥様から見せられた週刊誌で過去の過労死問題を知った。

紙面には過労死した社員の妻として、なぜか多恵子の顔写真が載っていた。

このことからすべてが明らかになっていく。

 

 

 

石塚英彦、藤谷美紀、宅麻伸、酒井美紀、渡辺いっけい、賀集利樹、原千晶、山口馬木也、原久美子、いしのようこ