丸越デパートの販売員、天王寺珠美(泉ピン子)が企画した、老舗和菓子店『とうのや』のフェアが大反響を呼ぶ。人気商品は限定品の『いちじく大福』。売り場には行列ができ、山岡柊平(村田雄浩)は顧客の整理に大忙しだ。そこへ、一人の男が現れ、大福に画鋲が混入していたといちゃもんを付け始める。持ってきた画鋲を見た珠美は、男を一刀両断。その形状から、新商品として画鋲が発売された日付と、大福を購入した日付が合致しないことを即座に見破ったのだ。これに男が逆上。乱闘騒ぎとなるが、とうのやの会長、海老沢時子(星由里子)の秘書で、柔道経験のある藤原亮祐(池内万作)の活躍で一見落着する。 珠美には、フェアの成功と同時に、達成しなければならない大事な業務があった。それは、時子の次男でとうのやの商品開発を手掛ける雄二(小林健)と、丸越デパート内のとうのやで店長を務める長峰朝子(中山忍)との婚礼の引き出物を準備すること。会長の時子からは、とうのやの名に恥じないものをと厳しい注文が付けられている。その手伝いに販売課の石井久子(小林きな子)が名乗りを上げる。聞けば、一月前に知り合った客と、結婚を前提に付き合っているという。かわいい部下のめでたい話に、珠美は一層やる気をみなぎらせ、引き出物の選定に取りかかる。その甲斐あって、珠美のセレクトは時子のお眼鏡にかない、大量500個の注文を受ける。ところが、時子が支払に使おうとしたクレジットカードは、なぜか使用停止状態に。その時、秘書の藤原から急の知らせが入る。長男で社長の一志(佐藤一平)が行方不明になったというのだ! 失踪した一志のデスクには、借用書の山と二種類の帳簿が隠されていた。一志のせいなのか、長女の仁美(中原果南)のカードも使えなくなっているという。翌朝、一志は山中で、首を吊った状態で発見される。マスコミは、一志が会社の金を流用してカジノに8億円をつぎ込んでいたとし、自殺説を報道。丸越デパートのとうのやフェアの客足は、ぱったりと止まってしまう。 そんな中、警察は一志の死は他殺と発表。その直後から、仁美や朝子ら関係者への聞き込みが始まる。 当初、仁美は、一志のカジノ通いを知ったのは死後だと告げるが、実は、一志を最初にカジノに誘ったのは、仁美の別れた夫・堺田将彦(萩野崇)だったことが発覚。警察は朝子にも、仁美と一志の兄弟仲について執拗に聞いてくる。仁美は自分がとうのやを継ぎたかったばかりに、一志や、一志を社長に選んだ時子を恨んでいたらしいのだ。一方の丸越デパートでは、とうのやのお菓子のキャンセルが相次ぎ、フェアも中止に追い込まれてしまう。また、雄二と朝子の結婚延期も決まり、時子はショックを隠しきれない。しかし、そんな時子を珠美は叱咤激励。勇気づけられた時子は、堂々と報道陣の前に立ち、今回の騒動を詫びるとともに、自らの社長就任を発表する。ところが、その翌日、時子と総会屋の男が握手をしている写真がでっち上げられ、ネットや新聞に掲載されてしまう。一志が殺され、その疑いが仁美に向く中、さらに時子のスキャンダルとなれば、とうのやの社会的地位は失墜したも同じ。専務の上杉孝司(徳井優)は、海老沢一家の退陣を要求する。 その晩、力を落とした時子が、藤原に付き添われて珠美の自宅を訪ねてくる。上杉の反乱にショックを受けた時子は、行き場がなく、珠美を頼ってきたのだ。そんな時子を珠美は快く受け入れ、騒ぎが治まるまで匿うことにする。また、上杉の豹変が気になった珠美は、山岡に一志殺害時の上杉のアリバイを調べるよう指示。ところが、その矢先に山岡が何者かに襲われ…。

 

①和菓子屋社長 海老沢一志(長男)

②立花明斗

 

長男が会社の金を流用し自殺したと思ったら、本当は他殺だったと判明。

社長になりたがっていた長女の中原果南が疑われる中、社長に就任した星由里子が総会屋と繋がりがあるような報道され、専務の徳井優は一族の退任を要求。

果南も徳井側に回り、由里子は要求を飲むしなかった。

 

秘書の池内万作は母子家庭育ちで①長男とは幼馴染で柔道仲間だった。

仕事で遅くなる母親に代わり、由里子がよく彼に食事を食べさせていて、彼のことをもう1人の息子の様な気がしていた由里子は彼に長男の右腕になってもらいと思っていた。

 

10年前、和菓子屋は食中毒を起こしていた。

結局は運送会社の温度管理ミスだったとのことで、その運送会社は倒産し、社長は自殺。

その社長の一人娘が次男の婚約者 中山忍。

当時、海外で暮らしていた彼女は父親の急死を聞いて帰国し、食中毒のことを知った。

忍は父親のミスから食中毒を起こし、責任を感じて自殺したと思っていたが、母が死ぬ間際、1000万円の通帳を彼女に渡してきた。

母親によると3年後、自宅のポストに「お嬢さんのために使って下さい」とのメモと一緒に1000万円入りの封筒が入っていたと。

その数日後、先代社長である由里子の夫が病死したという。

忍は先代が死ぬ間際になって、父親に罪を擦り付けた罪悪感から逃れるためにした行為だと悟る。

食中毒は父親のせいではなかった…父親は殺されたようなもの。

真相を知りたくて、和菓子屋の中途採用に母親の旧姓で応募し、採用された。

少しでも杜撰なところがあれば告発し、10年前の食中毒和菓子屋側の責任だと認めさせたかった。

しかし、そんなところは見つからなかった。

やはり10年前、運送会社側の温度管理システムの点検ミスがあったのだった。

 

ピン子の部下 きな子は彼氏いない歴40年だったが、最近、結婚前提の彼氏ができた。

しかし、いつもデート代はきな子持ちで、高額なプレゼントを度々、要求されている。

彼女から相談を受けた村田雄浩は心配し、ピン子を伴って、きな子彼氏のマンションへ。

そこで2人は彼氏 立花の刺殺体を発見してしまう。

警察によると立花は結婚詐欺とデート商法で2度の前科ありの詐欺師。

さらに彼は何度も①長男を海外のカジノに連れて行っており、由里子の総会屋スキャンダルも彼が仕組んでいた。

誰かの指示で動いていた模様…。

 

真犯人は秘書の池内万作。

動機は由里子一族への妬みと逆恨み。

「こいつらは貧乏人を見下している。偉くなるのも金を儲けるのも自分ではなくこいつら一族だけ。」

彼は長男を操って会社を乗っ取ることにした。

立花を長男に紹介してカジノに連れて行かせ、ギャンブルにハマらせて会社の金を使い込ませた。

頃合いをみて、長男の横領をマスコミにリークして失脚させる予定だった。

池内が紹介した金貸しに「会社を売って生命保険にも入れ」と脅された長男は池内に対し、

「ボロ雑巾の様に消されるのは御免だ。貧乏人のお前を信用したのがバカだった。お前は母親と同じだな。父親の分からない子を産み、男に体を売り、寄生虫のように生きてきたお前の母親。お前も俺たちに寄生し、惨めったらしい虫けらみたいな母親と同じだな。」と。

母親を罵られた池内は思わず①長男を殺害。

これまでのことを知っている②立花も金を要求してきたので殺害。

 

ピン子は小林息子の演技をどう思ったのか?

大物息子に対しては現場で切れなかったのか?

 

泉 ピン子、村田 雄浩、星 由里子、中山 忍、相島 一之、大河内 浩、池内 万作、徳井 優、中原 果南、小林 健、佐藤 一平、小林 且弥、萩野 崇、今野 浩喜(キングオブコメディ)、松田 大輔(東京ダイナマイト)、小林きな子