現金輸送車が襲われた。被害額は1億970万円。車に乗っていた行員2人は銃撃されて即死。車内からは赤く染められた毛髪が見つかった。刑事の吉永誠一(船越英一郎)と小沢(林泰文)は全行員のアリバイ調査を行う。やがて融資課長・川添に容疑が掛かるが、数日後、川添は自宅で死亡。川添の妻によると、最近川添に「ミムロ」という男から頻繁に電話が掛かっていたという。赤い毛髪と「ミムロ」との繋がりは。人間味溢れる刑事吉永が活躍する人気シリーズ第3弾。

 

①銀行員2人

②融資課長 川添隆幸

③フリーター 山田治

④闇金業者 桜木肇

 

輸送車が襲撃された支店に中山忍の友人 藤田朋子がいた。

林泰文は彼女に対して好意を持ち、船越夫婦もお膳立てハート

 

川添はお風呂場で手首を切ったが死にきれず、ベランダから飛び降り自殺した。

しかし、彼が主張するアリバイが確認される。

喫茶店で時間を潰していた彼のことを店員が覚えていた。

ミムロという男から川添に何度も電話が入り、その電話に対し川添は低姿勢だったという。

 

川添は闇金業者 への不正融資を行いリベートを受け取っていた疑いがある。

暴力団ともつながりのあるチェリーファイナンスという会社。

社長の桜木と社員の井上晴美は愛人関係な様子。

川添にはさらに、横領と強盗へ現金輸送情報を流した疑いも。

しかし、銀行は横領の事実はないという。

 

藤田朋子から川添がパチンコ好きとの情報。

彼女が彼を見掛けたとのパチンコ店から赤い髪の男 山田治が浮上。

治=ミムロ。

治のアパートからは赤い毛髪と拳銃の手入れに使われたと思われるグリースと綿棒が見つかる。

その治が横浜港の倉庫で拳銃自殺した姿で見つかる。

冷凍倉庫だったために死亡推定時刻が特定できないが、ポケットに11月3日の舟券が入っていたことから、その日以降に死んだと考えられる。

治は以前、その倉庫で働いていた。

 

船越は証拠が揃い過ぎていることに違和感を覚える。

治が通っていた美容院で1年前まで彼と同棲していた女が闇金業者の社員 井上晴美だったとことが判明。

死んでいた治の頭髪の黒い部分の長さから、彼は銀行強盗前に死んでいたことが分かる。

真犯人は強盗前に治を殺し、彼の毛髪を襲撃された車に、グリースを彼のアパートに残して罪を着せようとした。

 

真犯人は喫茶店にいる川添に掛かってきた電話の様子から、川添より優位に立つ人間。

思い当たるのは闇金業者の桜木肇。

不正融資に対するリベートを受け取っていた川添はそのことをネタに桜木から脅迫され、銀行輸送車襲撃の情報を求められたら応じざるえない。

桜木の会社へ向かうと桜木が刺されて倒れており、傍には血だらけでナイフを持つ井上晴美。

晴美は別れた後も治から金をむしり取られていた。

彼女からそんな愚痴を聞いた桜木が「自分が殺してやる」と。

現金輸送車襲撃を考えていた彼は治に襲撃事件の罪を着せて自殺に見せかけて殺すことにした。

晴美は奪った現金を運んだことと、綿棒などを治のアパートに置いてきたことを認める。

桜木は晴美が買ってきた舟券を死んでいる治のポケットに入れた。

所詮、桜木も治と同じような男。

「自分も利用されただけで殺されるのでは?」と怖くなった晴美が桜木を刺してしまい、桜木は病院に運ばれるものの、死亡してしまう。

 

事件の全貌が明らかになったと思われたが…

船越はスッキリしない。

支店長 あいはら友子を問い詰め、横領の事実を認めさせる。

彼女は告発するつもりだったが、襲撃事件後に横領された金が戻ってきたので、横領をなかったことにしたのだった。

船越は横領した人物の名前も知った。

 

川添は自殺ではなかった。

彼を殺したのは藤田朋子。

2人は不倫関係だった。

かつて結婚を予定していた2人だったが、川添は別の女性と結婚。

川添はお嬢様である妻のためにお金が必要だった。

朋子は自身の1000万円の預金だけではなく銀行のお金2000万円を横領して川添に貢いだ。

 

朋子は自分を利用する川添が許せず、桜木の誘いに乗った。

桜木に現金輸送の時間とルートを教え、分け前をもらって2000万円を銀行に戻した。

 

警察に疑われた川添は全てを朋子に押し付け、「自首してくれ」と頼み込んできた。

「やっぱり、自分のことだけ…」

彼女は持っていたスパナで川添の頭を殴って気絶させ、手首を切ってベランダから落とした。

そして、治に容疑が向くように川添がパチンコ好きとの偽情報を船越に流した。

 

林泰文、桜散る…えーん

 

 

船越英一郎、藤田 朋子、中山 忍、遠野 凪子、佐戸井けん太、林 泰文、金田 明夫、井上 晴美、河原 さぶ、あいはら友子、吉満 涼太、遠山 俊也、KABA.ちゃん、乃木 涼介、坂西 良太、南雲 勝郎