北原風子(高橋由美子)らの事務所に柴田信司(東根作寿英)というイベント会社の社員が現れた。柴田は、『しなのリゾート』という会社が所有する森の中の教会でコンサートを予定しており、その親会社『ヴィクトリー・コーポレーション』の勧めで挨拶にきたのだ。だが、『ヴィクトリー・コーポレーション』の軽井沢営業所を訪ねた柴田は、風子や森崎木の葉(菊池麻衣子)に困惑の表情を見せた。この営業所にいるのは、気の弱い所長の相馬健二(小倉久寛)と横柄で鼻持ちならない妻・文恵(あめくみちこ)の2人。この文恵が柴田の計画に反対したのだ。『ヴィクトリー・コーポレーション』は不動産投資などで悪どく儲けて急成長したグループ企業。文恵が強気で横柄な理由は、叔父・富川勝征(神山繁)がこの会社の社長だったからだ。まもなく、文恵が狐のお面を付けた人物に追いかけられて負傷する騒ぎが起きた。富川が東京から駆けつけ、警察は関係者の事情聴取を開始する。富川が軽井沢に来たとの話を聞いた柴田は、チャンスとばかり教会の使用を直談判する決意を固めたようであった。

 

①会社営業所 所長夫人 あめくみちこ(怪我)

②会社社長 神山繁 

 

イベント会社の社員 東根作が疑われる。

あめくは前の会社だった時の同僚で、当時の恋人との仲を彼女に邪魔され、恋人は行方知れず。

恋人の失踪は、父親の会社の倒産によるもので、倒産にはあめくの叔父②神山が関係していた。

東根作は神山を恨み、「殺してやる」と口に。

それを聞いていたのが草木染め職人の草笛光子。

東根作は養子で軽井沢の教会の牧師の世話で、養子縁組されていた。

 

①あめくを襲ったのは、夫の小倉久寛。

我儘な妻に我慢ならず、襲った。

殺すつもりはなく、痛い思いをさせたかっただけ。

 

②神山を殺したのは草笛光子。

彼女は嬬恋村出身で父親の分からない子を産み、周囲の目に耐えられず、村を出ていくことに。

育てられなくなった彼女は軽井沢の教会の牧師に赤ん坊を託すが、その赤ん坊が東根作。

 

偶然に知り合った彼が自分が産んだ息子と気付いた光子。

更に東根作の実の父である神山繁とも同時期に再会。

神山と初めて会ったのは町役場に勤めていた頃。

彼女は開発を狙って土地探しをしていた神山の案内役となり、男女の関係に。

 

神山と偶然、再会したが、彼は光子の顔も名前も覚えていない。

人生をめちゃくちゃにされた上、息子が酷い目に合っていることを知った光子は我慢ならずに彼を殺害。

山歩きに誘い出し、毒入り紅茶を飲ませたのだった。

 

 

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