軽井沢を拠点に活動しているネイチャー・ガイド北原風子(高橋由美子)。ある日、野鳥の森の探鳥路を散策中、風子はガイド仲間・野上岩夫(ミッキー・カーチス)が首を吊って死んでいるを発見する。警察は後頭部の打撲痕から他殺と断定。風子は野上のポケットに入っていた固有種のオサムシを手掛かりに、仲間たちとオオタカの森を捜索するが…。

 

①ネイチャーガイド ミッキー・カーチス(絞殺後、自殺に偽装)

②ネイチャーガイド 松澤一之(トリカブトの毒入りジャムによる毒殺)

 

地元にリゾートマンション建設の話が持ち上がっている。

オオタカのいる森には建設認可が下りないはずだが、開発部長の北村総一朗はガイド仲間の松澤一之と繋がっている様子。

だが、その松澤も毒殺され、9年前から失踪していた古尾谷雅人の姿が目撃される。

彼は自然保護活動を始めた元祖で、当時、グループのカリスマ的リーダーだった。

松澤が食べて殺されたジャムの瓶から出た指紋の一つが古尾谷のものであることが判明。

生息調査の結果を基に町が判断することになっていたはずが、調査が進んでいないにも関わらず認可が下りたとの噂。

 

9年前、現在と似た状況があった。

オオタカの生存が確認できず、ゴルフ場開発が認可されたのだ。

同じ頃に山菜取りに入った老人が行方不明になり、古尾谷も失踪。

その2か月後に突然、紺野美沙子と勝村政信、殺された2人によって、軽井沢フォレストが設立された。

資金繰りに困っていたはずなのに…。

更に殺された2人は相当、金回りが良かったらしい。

老人は3年前に白骨死体で見つかっている。

 

勝村によると、9年前の調査は古尾谷が個人的に調査を依頼されていたで団体の設立資金も彼が集めたものらしい。

古尾谷は「自分がオオタカを撃ち殺し、見返りにゴルフ場側から金を貰った」と認めるが、紺野美沙子は自分のせいだと言う。

団体を設立したかった4人は、1度だけの約束で巣と卵を壊すことになった。

しかしカーチスがオオタカも撃ち殺そうと言い出した。

クジで実行は美沙子と決まったが、決行の朝、古尾谷が三弾銃を撃ち放して、失踪したのだと。

 

犯人は勝村政信。

彼は9年前の事件のことでカーチスと松澤の2人から脅されていた。

9年前、古尾谷が撃ち殺したのはオオタカだけじゃなかった。

彼は山菜取りの老人も誤って殺しまい、何も知らない美砂子以外の3人は遺体を遺棄し、古尾谷は姿を消した。

勝村は思いを寄せる美沙子と彼女の娘の為に、2人を殺害。

罪を古尾谷に擦り付ける細工をし、彼をも殺そうとした。

 

今回、古尾谷は逃げ回っていた自分自身に決着をつけるため、帰ってきたのだった。

 

 

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