河原に残された“行儀”の良い死体の謎!退職刑事最後の追跡と妻の裏切り・・・
定年退職を1ヵ月後に控えた亀有北署刑事・松井和郎(小林稔侍)は、変死体発見の連絡を受けて、現場の河川敷へ急行。遺体は、不動産会社社長の朝倉幸介(沼田爆)と判明。和郎は、部下の阿部(蟹江一平)に遺体の着衣についた土の鑑識を急ぐよう促す一方、着衣がきれいに整えられていることに首を傾げる。さらに、現場に駆けつけた朝倉の後妻・妙子(川上麻衣子)が、ブーツを履いていることに違和感を覚えた―。


①不動産会社社長 沼田爆

⓪イベント会社OL 磯貝

 

沼田爆の妻は年の離れた後妻 川上麻衣子

子供は長女と長男 松澤一之

長女の夫はイベント会社の社長 池田政典

 

警察は金に困っている長女夫婦を疑う。

池田の会社は倒産し、経理担当の女性社員が行方知れず。

その女性社員⓪磯貝は池田の愛人だった。

会社経営が上手くいっていなかった池田の目的は彼女が投資で溜め込んでいる金だった。

しかし、彼女に金の無いことが分かり別れ話に。

彼女は包丁で池田を襲ったが、逆に刺されて死んでしまった。

池田と妻は彼女の遺体を自宅の庭に埋めた。

その夜が、沼田爆の死んだ日で長女夫婦に沼田殺害は不可能…。

 

警察は次に長男の松澤一之に目を付ける。

無職で父親に金の無心し続けて、勘当されていた男。

そんな彼が行方をくらましたものの、見つかって任意同行。

 

定年まで1か月の刑事 小林稔侍は捜査本部では必要とされず、独自に捜査。

沼田の遺体の衣類が整えられていたことと、現場に駆け付けた時にロングブーツを履いていたことから、彼は後妻の川上麻衣子を疑うが…。

彼女にとって、沼田は3人目の夫だった。

最初の夫とは死別。

2番目の夫はヒモ男 神保悟志で、今はスナックのチーママ濱田万葉と同棲中。

麻衣子とは「自分に女が沢山いると知っていたのに、籍を入れた途端に束縛が酷くなった」ことで7年前に離婚してから一度も会っていないと言う。

 

しかし、小林稔侍は麻衣子と神保が密会しているところを掴む。

神保が「万葉とは別れる」と言って麻衣子に迫っている。

そこに万葉がナイフを持って現れて、神保を刺す。

 

神保と麻衣子は偶然、再会。

神保は麻衣子に沼田との離婚を迫るが、彼女が承諾しないので事件当夜、沼田に直談判することに。

麻衣子から沼田の日課である散歩の時間とコースを聞き出して現場へ。

神保は離婚する気のない沼田を殺害。

神保の後を追ってきた万葉が、乱れた沼田の衣服を整え、2人は逃走。

万葉は「田舎の祖父を思い出しての行動だった」と。

 

麻衣子は帰りの遅い夫を心配し、散歩コースを探したものの、見つからずに警察に通報。

しかし、彼女は神保が夫を殺すのを期待していたのだった。

「自分の為に人殺しをするのは彼しかいない」と。

しかし罪に問われることはない。

 

小林稔侍の妻 高畑淳子が山下容莉枝に騙されて、夫の退職金をパーにしかけた話は割愛。

ギリギリ、踏みとどまって良かった。


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