桃井かおり演じる敏腕検事が事件解決に挑むシリーズ第4作目!女検事・霞夕子が、友人の殺しの汚名をそそごうと奔走する。女検事・霞夕子は、大学の同窓会で、今をときめくファッションメーカーの社長夫人となった綱島邦子と再会した。邦子の夫・昭(深水三章)は婿養子ながらも、古い体質の衣料問屋を一躍業界でも指折りの企業に成長させ、その辣腕ぶりは評判であった。しかし昭は愛人に産ませた子供の認知を邦子に迫っており、二人の間には波風が立っていた。邦子は結婚10周年のパーティーで自殺に見せかけて昭を殺害する計画を企てるが、昭は邦子の計画実行を前に突然死する。邦子は逮捕された。この友人の苦境を知った夕子は、上司からの叱責を受けながらも独自の捜査を開始したのだった。

 

①硝子会社社長 深水三章

 

深水は癌で半年の命だった。

彼は2か月後の株主総会で妻と妻の一族を追放するつもりだったことから、警察は妻が総会前に夫に死んでほしかったために自殺に見せかけて殺害したとみている。

 

死因はカプセル入りの毒による中毒死。

周囲は隠していたが、深水本人は本当の病名を知っていたことが分かる。

 

長年勤める家政婦の左時枝には息子がいた。

パチンコ好きの夫が目を離した隙に息子がバイクに轢かれて体が不自由になり、入院中。

彼女は元看護師。

彼女の知人の医院から深水殺害に使われた薬品と同じものが無くなっていることが判明。

霞検事が時枝を追及すると、彼女は「深水に頼まれた」と白状する。

彼女は息子の治療費にと200万円を出してくれた深水に恩があった。

余命短いと知った彼から、「自殺するための毒を手に入れて欲しい」と頼まれたと。

彼は自分の死を妻の犯行に見せ掛けようとしていたのだ。

 

時枝は逮捕、起訴されたが、保釈される。

「家政婦をやめて、スーパーのパートになる」といっていたのに、まだ、深水の家の家政婦をしていた。

その上、500万円も入金された通帳を持っている。

怪しむ霞検事。

 

結婚記念のパーティーではロマネコンティが出されるはずだったのに、現場の写真に写っていたのは別のワイン。

更にはコルクが写っていない。

霞検事はロマネコンティのコルクを妻宛に送って揺さぶりをかけてみることに。

妻は時枝が送ってきたと思い込んで、彼女に怒りの電話。

すると時枝は貸金庫の中身を確認しに銀行へ。

貸金庫の中にはハンカチに包まれたコルクがあった。

それを確認した霞検事は妻を追及。

 

愛し合って結婚したのに、夫は愛人との間に子供まで作った。

養子だった夫が、我が物顔で会社を自分と子供のものにしようとしたのが許せなかった。

癌だと聞いた時には天罰だと思った。

半年の命なら自分や身内が会社から追い出されないように早く死んでもらおうとしたと。

それなのに夫は子供に会社を残す為、自分に罪を被せて、勝手に自殺したのだった。

妻の罪は殺人予備罪、殺人未遂、証拠隠滅。

 

左時枝は夫に手を貸したのに、妻側に寝返っていたってこと?

どこか見逃した?モヤモヤ。

 

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