探偵・金田一耕助が活躍する作品などで知られる推理小説界の巨匠・横溝正史の生誕100年を記念して制作されたミステリードラマ。金田一耕助を上川隆也が演じる。
昭和25年、夏。私立探偵・金田一耕助(上川隆也)は、明治時代の伯爵が建てた別荘「名琅荘」の主人から依頼を受け、祇園祭で賑わう京都を訪れていた。“からくり屋敷”のような建物で「迷路荘」の異名を持つその別荘には、今も語り継がれている20年前に起きた凄惨な事件があった。現在の主人は別荘をホテルに改装し、そのお披露目に、名琅荘にゆかりのある人々を祇園祭に合わせて招待していた・・・。


①三代目 宇梶剛士
②宇梶の叔父 長門裕之

③使用人 タマ子

④二代目後妻の弟 柳町善衛

 

20年前

二代目が後妻と使用人の仲を疑って2人を殺害し、自らからも使用人の返り討ちにあって死亡する事件があった。

これは血は繋がらないとは言え義母である後妻に思いを寄せていた三代目が仕組んだこと。

後妻に迫ったのに拒絶され、止めに入った使用人に殴られた三代目。

それが悔しくて、後妻と使用人が関係していると嘘を二代目に吹き込んだのだった。

 

別荘の現在の所有者は実業家の六平直政。

彼は三代目の宇梶から別荘と妻 羽田美智子を一緒に買った。

 

①宇梶を殺したのは④柳町。

恨みのある六平を殺そうと宇梶が細工しているところに出くわした柳町。

見咎められた宇梶がいきなり襲ってきたので、柳町は思わず彼を撲殺してしまったという。

 

美智子は宇梶とヨリをもどしていた。

その事に気付いた長門が美智子を脅迫してきた。

同じく妻の不倫を知った六正は「金をやるからとっとと出て行け」と妻に別れ話を持ち出した。

金でかたをつけようとしたことで高貴な身分の美智子はプライドが傷付き、宇梶をけしかけて、六平を殺そうとしたのだった。

美智子は②長門を殺害し、密室の工作をしていたところを③タマ子に見られ彼女も殺害。

 

柳町はかつての婚約者だった羽田美智子に今でも思いを寄せていた。

柳町が①宇梶殺しを彼女に打ち明けると、彼女も②長門と③タマ子殺しを打ち明けた。

美智子の罪を聞いた柳町は全ての罪を自分が被ろうとして、遺書を残して自殺。

 

美智子は六平の飲むお酒に少量の毒を入れ続けていた。

六平も知りながら喜んで飲んでいた。

美智子の為なら喜んで死んでやると。

 

宇梶の死の真相

柳町に頭を打ち付けられた①宇梶だが、まだ息があった。

そこにやってきた使用人頭 野際陽子が宇梶が六平を殺すために準備していた仕掛けを使って彼を殺した。

20年前に二代目に殺された使用人は野際が産んだ、初代の子だったのだ。

 

茶髪の金田一って…。

 

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