元スタントウーマンで、私立探偵の佐倉はるかが自宅に戻ると、大きなバッグを抱えた上田直人が待っていた。直人は、はるかの死んだ恋人の忘れ形見だった。はるかは直人の母親に連絡をするが、しばらく直人を預かって欲しいと言われる。翌日、はるかが指導する空手教室の生徒で、近所のマンションに住む三枝ゆかりが、毎晩「助けて」という声と苦しそうな呻き声がすると相談してきた。
①マンション管理人 山崎銀之丞
②建設会社会長 渡辺文雄
桃井かおりは知り合いの遠藤久美子から相談を受ける。
久美子の住むマンションに幽霊が出るという。
「助けて…助けて…」
3・4年前、エンクミの部屋で若いOLがジュースに農薬を入れて飲んで自殺したことが分かる。
マンションのオーナーは建設会社会長 渡辺文雄。
桃井の行きつけの小料理屋の女将 金久美子は彼の20年来の愛人で、息子の河相我聞も会長の子だが認知はしてもらえてない。
社長の永島敏行は長男で、久美子親子を敵視している。
マンションの管理人 山崎銀之丞は「管理人の仕事はしていない」の一点張りで対応してくれない。
エンクミの代わりに彼女の部屋に泊まった桃井は幽霊の声を録音し、管理人に聞かせようとするが、彼はテープを燃やしてしまう。
その翌朝、管理人が飛び降り自殺。
OLの死後、急に羽振りが良くなったという彼は盗聴魔で部屋の天井から大量のテープとMDが見つかり、管理人としての月給が80万円もあった。
OLの自殺。
自殺する前日、OLが管理人 山崎に「農薬はどこに売ってるのか」と聞いたことから自殺とされていた。
彼女は永島と不倫中だった。
3年前、OLの上司だった支店長が永島の会社に3億の融資をしていた。
支店長は経営不振だった会社への融資を無理やりに押し切ったという。
融資のお陰で持ち直したというがそれには裏があった…。
桃井かおりは自分の推理を会長の渡辺に話す。
「銀行支店長の使い込みを知った部下のOLが、そのことを何者かに話し、会社の経営が切迫していた彼は支店長を強請って融資させた。その後、OLが彼に「結婚してくれなければ、強請ったことをばらす」と脅し、彼は口封じにOLを殺害するが、OLの部屋を盗聴していた管理人に殺害の現場を録音されてしまった。」と。
渡辺の家から帰る途中、桃井は轢き殺されそうになる。
渡辺文雄が狭心症の発作から病死。
ヴァイオリンをしている河相我聞はウィーンの音楽学校へ留学するという。
管理人の部屋から証拠のMDが発見される。
OLを殺した犯人は永島敏行だった。
幽霊騒ぎは換気扇の中に仕掛けられたテープ。
騒動は金久美子の仕業だった。
認知してもらえる方法があると管理人が唆してきた。
我聞は渡辺の子じゃなかった。
20年前、彼女は売春をしながら生まれたばかりの我聞を育てていて、その頃の客が渡辺だった。
管理人はそのことを盗聴マニアから聞いていた。
管理人殺しは河合我聞の犯行。
我聞は管理人から母親の過去を聞き、思わず彼を殺してしまった。
混乱した我聞は母親に連絡。
母親は咄嗟に事故だと見せかけようと2人で死体を運んでマンションの屋上から投げ捨てたのだった。
何で幽霊騒動を起こすと我聞が認知されるの?そこよく分からんが、聞き逃したのか?
しかし、我聞のヴァイオリン弾いてる演技が酷過ぎて白けた。
桃井かおり 金久美子 永島敏行 渡辺文雄 竹中直人 遠藤久美子 河相我聞 山崎銀之丞 蛭子能収 なべおさみ ねじめ正一 ほか
原作:ねじめ正一 「こちら駅前探偵局」