予備鑑定捜査員こと“ブランド刑事”桐原真実が難事件を暴くシリーズ第3弾。ブランド刑事の桐原真実は、静岡県警の捜査協力のため西伊豆を訪れた矢先、後輩刑事・正太郎の幼馴染・花子から、実家の老舗割烹旅館の調査依頼を受ける。そんな中、正太郎の実家、置屋『柳井屋』の芸者・峰子が変死体で発見される。2人は旅館の調査をする一方で、峰子の死の真相を追うが…。
①芸者 久谷峰子
②次女の夫 有田元信
旅館に匿名で届いた「草野の看板に偽りあり」の手紙。
心配した三女の井上和香が幼馴染の金子貴俊と東ちづるに相談し、ちづる達はは旅館を調べることに…そんな時に芸者の峰子が階段から転落死。
彼女は土肥牛の個体番号シールの写真を持っていた。
割烹旅館は3年前に先代が亡くなり、長女の黒田福美が女将になったものの、客足が減っていた。
その頃、仲居頭 立石涼子がツテでつれてきたのが板長 山田明郷で彼は東京の有名店で働いていた人物。
彼はウリが必要だと高級食材「土肥牛」を使った会席を格安で売り出す。
それがヒットして取材が殺到したが、食材の原価が高く、経営は火の車。
更に高級食材ばかり使うやり方に反対する昔からいた板前たちは退職してしまった。
土肥牛会席を食べた東ちづるは「それほど美味しくない」との感想を持つ。
次女の夫でお土産担当の有田が始めた土肥牛の佃煮のお土産が賞味期限偽装をしており、保健所が入ってしまった。
女将は彼をクビにするが、「これ位なんだっていうんですか?旅館ではもっと大変なことが起きてるんですよ。」と意味深な言葉を残す。
その有田が絞殺死体で見つかる。
警察は有田が賞味期限偽装で脅してきた峰子を殺して、自殺したと考える。
峰子が殺された夜、仲居頭は有田が裏の木戸から出て行くところを目撃していた。
木戸からは殺害現場につながっている。
土肥牛が安く食べられると人気のステーキ店があった。
ちづるはここの土肥牛は美味しいと認める。
価格はほぼ原価。
オーナーの砥部治雄は利益度外視だと言って、仕入れ先を明かしてくれない。
ちづるは旅館が出す肉は偽物でレストランに横流ししているんじゃないかと勘繰り、グルメ評論家に判定してもらうが、間違いなく旅館の肉も本物だといわれてしまう。
ステーキ店オーナーは①峰子の贔屓の客だった。
土肥牛をめぐるカラクリが判明。
旅館が仕入れた土肥牛を一部を残して横流し。
横流しした分を別に用意したノンブランド牛にすり替える。
そして、一見の客にはノンブランド牛、常連や食べなれた客には土肥牛を提供していた。
横流しの利益は、3年前から犯行が行われたとするとトータル1億円以上。
峰子は真相を知り、犯人を脅そうとして殺された。
有田は峰子と愛人関係で、今度は自分が脅迫しようとしたことで殺されてしまった。
すり替えを実行するには板長が関わっていることは明らか。
そして一連の首謀者は仲居頭の立石凉子。
彼女は東京から呼び寄せた山田と土肥牛のすり替えを行っていた。
仲居頭の彼女は客を見て、本物を出すか偽物を出すかを判断。
しかし、峰子に脅され、山田に彼女を殺させ、以前から知っていた有田の賞味期限偽装偽装を保健所に通報し、彼が自殺してもおかしくない状況に。
そして峰子殺しの罪を被せ、自殺に見せかけて殺害したのだった。
彼女の実家も古くからの割烹旅館を経営していたが、草野の料理が評判になり客を取られてしまった。
旅館は倒産し、父親は自殺してしまった。
草野の先代はそんな彼女を不憫に思って、彼女を雇った。
しかし、彼女は「情けを掛けられて喜んだと思う?草野で働くことは屈辱でしかなかった。」と…。
仲居頭、そんなに屈辱だったらそこで働かなきゃ良かったんじゃ?
そして、勝手に板場に忍び込むとか、お客の前で偽物疑惑をぶちまけたり…あり得ないのに悪びれてない主人公がムリ…。
東 ちづる、金子 貴俊、黒田 福美、銀粉蝶、井上 和香、山崎 一、小野 武彦、松尾れい子、飯田 基祐、中根 徹、立石 凉子、山田 明郷、菊池 均也、林 和義、中村 昌也、田口 寛子、田口 主将、舟木 幸