“落としの達人”との異名を持つ水木正一郎を、いかりや長介が演じる「取調室」シリーズ第14弾。
佐賀市内の駐車場で男の刺殺死体が見つかった。捜査陣は、警察の不審尋問に人を殺したと告げたホステス・大木悠子(南果歩)を逮捕。捜査によると、悠子と被疑者は1年前までは婚約していた。しかしなぜか被疑者と別れて数日で、悠子は佐世保でホステスになり、その仕事を紹介した地元のチンピラ・甘田(豊原功補)と同棲を開始。悠子が突然供述を翻して無実を主張する中、水木(いかりや長介)は悠子と甘田の取り調べを開始した。


①建設会社社員 デビッド伊東 

 

1年前、容疑者の南果歩と被害者 デビッド伊東は婚約していた。

2人は果歩が働く温泉旅館で知り合っていた。

彼女の父親は彼女が小学生のころに借金を残して亡くなり、母親と2人暮らしで苦労して育った。

しかし母親も中学卒業直前に亡くなり、それからは1人ぼっちで借金返済に追われる生活だった。

借金のかたもついた去年の夏、突然、置手紙をして、旅館からいなくなってしまったという。

 

殺害を認めていた果歩だったが、突然、自供を翻し、殺したのは自分ではなく豊原功補だと主張。

豊原は自分でもなく果歩でもないと。

 

1年前

果歩の妊娠が分かり、デビッド伊東は大喜び。

しかし、伊東の両親に挨拶に行った帰り道で伊東が運転する車が追悼事故を起こしてしまう。

浮かれていた自分のせいで彼の注意が逸れたせいだと、自分を責める果歩。

事故の相手はチンピラの豊原功補。

300万円の示談金を支払うことになったが、妊娠していた果歩は子供が生まれる前に支払いを終えたいと、豊原の紹介でホステスになって働くことに。

それが旅館を突然やめた理由。

両親を早くに失くし、苦労してきた果歩は掴みかけた幸せを失いたくないという思いが強い。

婚約者の出世に差し障ったら困る。

結婚を認めてくれた両親に事故のことを知られたくない。

穏便にすませたいと考えた果歩は心配する伊東を説き伏せて、働き出した日に流産してしまった。

伊東は妊娠を凄く喜んでくれたのに、自分のせいで流産した上、もう産めない体になった。

もう彼の所に戻る事などできない…そんな時に優しくされた豊原と暮らしだした。

豊原は次第にヒモの本性を現し、稼ぎが悪いと殴る蹴るの暴力をはたらくが、果歩はズルズルとそんな男との生活を1年、続けていた。

 

ところが事件の数日前、伊東が偶然、果歩の働くスナックに客としてやって来た。

彼の姿を見た果歩は慌てて逃げ出したが、伊東への思いが溢れてくる。

1年前に戻りたかった…戻れないと分かっていても気持ちが抑えられず、彼の会社に電話するが拒否されてしまう。

 

こんな生活やめようと豊原のアパートを出ようとすると豊原は「1年前の事故は果歩と知り合いたくて、ワザとだった」と言いだす。

更に豊原は伊東からも金を脅し取っていた。

伊東に今の果歩のことを話したら、震えあがって金で解決しようとしてきたという。

「これで果歩と縁を切る。二度と近づけさせないでくれ。」と。

 

もう一度だけ彼に会って、本当のことを話してから自殺しようと果歩は伊東のマンションの駐車場で待ち伏せ。

しかし、そこでも拒絶されてしまう。

「また何か因縁つけようとしているのか?赤ん坊のことも出まかせだったんだろう。元には戻れないんだ!」

思わず、持っていた短刀で彼を刺して殺してしまったのだった。

 

退屈で面白くない、残念回。

 

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