日本を代表する推理小説家・松本清張の同名小説を、大石静の脚本でドラマ化した作品。
激しく悲しい“夫婦愛”を軸に、女性心理の深淵をサスペンスタッチで鋭く描く。物書きとして将来を見据えるも芽が出ずに全く売れない小説家・高木信夫を演じるのは主演の風間杜夫。夫の信夫を支え、雑誌記者として働く妻・久美子を原田美枝子が好演。

売れない小説家・高木信夫(風間杜夫)が死体で発見された。その四日前に殺害された仏学者の平井(内藤剛志)のネームが入ったレインコートを彼が来ていたことで、平井殺しは信夫という線が出てきた。鏡刑事(螢雪次朗)は、信夫と平井の接点がどこにあるのか信夫の妻・久美子(原田美枝子)を問いただすが、久美子は堅く口を閉ざすだけだった。7年前。物書きとしての将来を夢見ていた信夫。そして、夫であるその信夫を支え、雑誌の契約記者として働く久美子の生活は傍目にも幸せに見えていた。だが、信夫の小説はいつになっても一流誌に採用されず、その屈辱がいつしか久美子への暴力となり、やがては取材で外で働く彼女の行動への猜疑心が異常なまでにエスカレートするようになる…

観たよ記録。

 

風間杜夫、原田美枝子、内藤剛志、峰岸徹、辰巳琢郎、高畑淳子、秋本奈緒美、螢雪次朗