東京の下町・柳橋にある創業80年の船宿・小松屋。芸者上がりの清美(草笛光子)を母に持つ若女将・小松志保子(坂口良子)は、今日も年下の入婿・匠(杉本哲太)と共に店を切り盛りしている。店は、志保子の幼なじみ・丸山みどり(秋本奈緒美)の夫で旅行会社社長の丸山秀樹(布施博)が肩入れしてくれるため、不況の影響で四苦八苦する他の店よりは繁盛していた。そんなある日、志保子は釣りに行っているはずの匠が喫茶店で泣いている女の手を握っているのを目撃。浮気をしているとにらんだ志保子は、まもなく携帯で呼び出されたらしい匠を尾行。だが、夜の墨田公園内でその姿を見失ってしまった。翌日、志保子は、警察からの連絡で前夜無断外泊をした匠が警察の取り調べを受けていると知った。折りしも、小松屋に匠の娘を名乗る小学生・野田真由(斉藤奈々)がやって来て、志保子は右往左往。情報によると、警察が捜査しているのは墨田公園内で発生した殺人事件で、殺されたのは匠が喫茶店で会っていた野田早苗(星遥子)という女であった。

 

①星瑤子

 

瑤子の娘の父親は布施博。

お金の必要だった瑤子は一時期、布施と交際がダブっていた杉本哲太に「あなたが娘の父親」と嘘を付いたのだった。

 

犯人は秋本奈緒美。

夫婦には子供が出来なかった。

奈緒美は瑤子から電話があって呼び出され、認知か月々の養育費を要求される。

瑤子曰く、布施は「自分の子ができたら、この手で抱きたい。是非生んでくれ。」と言ったらしい。

更に彼女は夫に隠し子がいたことにショックを受けている奈緒美に対し、「悔しかったら、子供を産んでみなよ。」と。

カーッとした奈緒美は思わず、瑤子を殺害してしまった。

布施は妻に末期がんで先の短い父親を看取らせようと、身代わりで自首していた。

 

 

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