内藤剛志が十津川警部を演じるシリーズも今回が3作目。タイトルを『新・十津川警部シリーズ』から『十津川警部シリーズ』に改め、今回は3時間のスペシャルバージョンで放送。ドラマの見どころである鉄道サスペンスの旅情と殺人事件の謎解きをたっぷりと描く。堺正章が事件解決の鍵を握る犯罪心理学者としてゲスト出演。十津川に事件解決のヒントを与えると共に、謎を秘めた知の巨人としても立ちはだかる。警視庁捜査一課の十津川班に寺西刑事(窪塚俊介)が編入された。射撃の名手でもあり有能な寺西に十津川の期待も膨らむ。一方、西本刑事(高杉瑞穂)は恋人と伊豆旅行へ出かけるが、そこで思いもよらぬ事件が起こる。恋人が宿の料理人を包丁で滅多刺しにして殺害し、自分も自殺してしまったのだ。十津川警部(内藤)と亀井刑事(石丸謙二郎)ら十津川班が捜査に乗り出す中、同様の事件が横浜でも発生する。会社員の男性が恋人とデート中に、恋人が殺人事件を起こし自殺したのだ。捜査を進めると、それぞれの事件の加害者は、多重人格に関する同じ本を読んでいたことがわかった。十津川は本の著者であり犯罪心理学者の東都女子大学名誉教授・香取(堺正章)のもとを訪れ、2つの事件について意見を求める。香取の解説は理路整然としていた。やがて2つの事件を取材しているという医療ジャーナリストの鏑木(矢田亜希子)が十津川の前に現われ…。

 

①旅館板前 香田重信(宮城鈴香による刺殺)

②ジュエリーショップオーナー 丸山京子(山辺直美による刺殺)

③探偵事務所署長 吉満寛人(元刑事)

 

被害者と加害者は無関係と思われたが…。

①香田は20年前、籍は入れてなかったが涼香の義父的の存在だった。

彼女の父親は5歳の時に病死し、母親は旅館の板前だった①香田と同棲していた。

涼香は香田に日女的に性的虐待を受け、それを知った母親は娘を連れて家を出たものの、娘のことも責めて虐待する母親はその後、自殺していた。

②京子は直美の母親。

未婚で出産後、新しい男が出来て、直美を養護施設に捨てていた。

 

本田一課長は同期も判明したことで捜査終了を告げるが、警部は納得できない。

2人は多重人格に関する書籍を読んでいた。

著者は大学教授の堺正章。

 

涼香から脅迫文を何度も受け取っていた香田は探偵の③吉満に涼香の身辺調査を依頼していたことが分かる。

吉満はこの件で金になる事実を掴んで脅したことで、殺されたのではと警部は推測。

死んだ吉満の口の中には堺正章の名刺があり、涼香と直美は彼の診察を受ける患者だった。

 

医療ジャーナリスト 矢田亜希子が警部にコンタクトを取ってくる。

3年前、留学していたアメリカで彼女の親友だった医学生が、刑事だった父親を銃殺し、親友は自殺したという。

今回の事件と酷似しており、医学生は堺正章の助手だった。

母親と幼い自分を虐待し続けていた父親を憎み続けていた医学生。

堺は彼女から私的な悩みを聞いていた。

事件後、堺正章は医学生の臨床記録をまとめた論文で、権威ある科学賞を取り、日本へ凱旋帰国。

今や警視庁の嘱託医まで務めている。

 

堺はトラウマを思い起こさせ、マインドコントロールで彼女たちに殺人を起こさせたのだ。

しかし、加害者たちが自殺している今、堺の殺人教唆を証明する証拠はない。

但し、探偵殺害は堺にとってイレギュラーな殺人だったはず。

香田から依頼を受けた探偵は調査の過程で涼香が堺の治療を受けていることを掴み、彼に近づいた為に殺害されたと考えられる。

 

亜希子の行方が分からなくなり、堺を追いつめる警部にマインドコントロールを受けた彼女が銃口を向ける…。

が、射撃の腕がある窪塚刑事が彼女の銃を打ち落とし、亜希子は正気に。

 

堺には姉がいた。

しかし、彼女が愛する人を両親は認めず、彼女を家の中に閉じ込め、心を病んだ姉は17歳で自殺。

そして愛する姉の復讐のため、堺は車に細工し、両親を事故死に見せかけて殺した。

 

3時間、必要なくない?

それから、子役が義理父に襲われるシーンだけど、今の時代にこんなシーンを撮ることも、それを了承する子役の親にも嫌悪感。

 

内藤 剛志、石丸謙二郎、西岡 德馬、六平 直政、矢田亜希子、窪塚 俊介、前田美波里、堺  正章、池上季実子、伊東 孝明、高杉 瑞穂、大迫 茂生、齋藤めぐみ、矢島喜八郎、矢島 瑞枝、吉満 寛人、阿知波悟美、武野 功雄、弓削 智久、辻本 瑞貴、鈴木 聖奈、志村 東吾、山上 賢治、せんだ雄太、本村健太郎