アパレル系会社勤務の白石雪乃(簑島宏美)が何者かに殺害される。浪費家で多額の借金を抱えていたという雪乃の部屋からは、ありとあらゆるブランド品に紛れ思わぬものが発見される。京洛大学准教授、浜口一郎(谷原章介)の写真、そして浜口研究室に関する多数の資料だ。雪乃には近々、大金を手にする当てがあったという。二人の関係は不明ながら、一郎は容疑者の一人に数えられることとなる。
そんなこととはつゆ知らず、当の一郎は自分の研究室で教え子の一人、田中良美(黒川智花)の相談に乗っていた。京都に千年続く旧家の一人娘として育った良美は、お家存続のため望まない縁組を両親から押し付けられていた。良美には思いを寄せる相手がいた。思わず涙する良美を慰める一郎…と、そこに突然、「イチローーー!?」と、一郎を難ずる女性のけたたましい声が鳴り響く。声の主はなんと、アメリカ副大統領の娘、キャサリン・ターナー(シャーロット・ケイト・フォックス)だ!
アメリカにいるはずのキャサリンが突然現れ、あっけにとられる一郎。そんな一郎に構わず、二人の関係を誤解したキャサリンは一郎を一気に責めたてる…! が、ほどなく誤解も解け、キャサリンは良美の置かれた境遇に深い理解を示す。実は、キャサリンもまた、親が決めた政略結婚から逃れ、思いを寄せる一郎を頼って極秘来日していたのだ。意気投合した良美とキャサリンは、人知れず自分たちの思いを貫くことを心に決める。
ところが、その翌日から、良美は大学に姿を現さなくなってしまう。心配した一郎とキャサリンが田中家を訪ねると、なんと、良美が何者かに誘拐され戻っていないことが分かる。父の総一郎(村田雄浩)と、母の朝枝(藤吉久美子)、そして叔父の譲次(石黒賢)は、犯人の指示に従い警察には知らせず、譲次が工面した5千万円を身代金として犯人に渡したものの、その後、犯人からの連絡は途絶えてしまったという。にも関わらず、総一郎たちは良美の身を案じ、いまだ警察への連絡をためらっていた。キャサリンはそんな親心を思いやり、良美救出作戦を案じる…。
翌日、京都市内の一流ホテル。報道陣が集まり、警備員らが厳戒態勢を敷いている中に、正装したキャサリンが颯爽と現れる。ホテルの大広間で記者会見を開催したキャサリンは、さるアメリカの大富豪が亡くなる前に「タナカヨシミ」という日本人女性に5百万ドル、約6億円の資産を残したと発表。今回の来日目的は、遺産管理人の代理として、年齢も現住所もわからないタナカヨシミを捜索し、見つけ次第、即座に遺産を支払うことだとメディアを通じて大芝居を打つ。誘拐犯がこの情報を聞きつければ、きっと連絡を取ってくる。キャサリンはそう目論んだのだが、はたしてその思惑通り、犯人と思われる男からアメリカの遺産管理人に問い合わせの連絡が入る…!

 

①アパレル会社営業主任 白石雪乃

②貿易会社社長 片山悠(意識不明の重体)

③アパレル会社社長 金子昇

 

誘拐計画は①~③の3人が計画。

しかし、黒川智花の実家に大した財産が無いことが分かり、抜けようとした①白石を③金子が殺害。

5000万円を手に入れたらブラジルに渡る予定で金を受取ったら監禁していた智花を殺すつもりだった。

しかし、遺産相続人の話を聞いて計画を変更。

キャサリンから500万ドルの指輪を手に入れようとしたが、受渡で②片山が大怪我をしてしまった。

そこで金子はキャサリンに指環ではなく100ドル紙幣で500万ドル分を要求してきた。

金と引き換えに智花は戻ってきたが、金子は潜伏先で焼死。

一緒に500万ドルと思われる紙幣も焼けていた。

 

しかし、焼失した紙幣は100ドル紙幣ではなく1ドル紙幣だった。
どこかですり替えられて摩り替えられたらしい。
残りの495万ドルがどこかに消えた…。

キャサリンは共犯者がもう1人いるのではと考える。

片山がその存在を知らないことから、彼が大怪我した後に金子が仲間に加えたはず。

その人物が金子を殺して残りの金を奪ったのだ。

 

智花はしばらく、伯父 石黒賢のいるハワイで静養するという。

監禁中、目隠しをされていたという彼女だが、キャサリンの会見の様子は見ていた。

つまり、犯人の顔を見ているはず。

犯人を庇っている?

 

共犯者は智花と石黒賢。

金子を殺したのは石黒。

 

片山が怪我をして、困った金子は智花に取引を持ち掛けた。

遺産で手に入れることになってる金の半分、250万ドルをくれれば返してやると。

しかし、智花は会見が助けるために嘘だと分かっている。

口にしたら殺される。

そこで智花はこの状況を利用し、自分も助かり大金を手にいれる方法を思いつく。

家を立て直すために必死になっている父親のためにも金が欲しい。

 

作り話だから戻っても金は入ってこない。

だったら誘拐の身代金ならばと、伯父の石黒に連絡。

彼は意図を察知し、誘拐を続けるように金子を説得し自分が共犯者になる

「遺産は本当に受け取れるか分からないから、このまま誘拐を続けた方がいい。」と。

金と智花の交換に成功した石黒はトランクの中身を1ドル札に替えて金子と合流し、火を着けて彼を殺害したのだった。

 

智花は叔父が人殺しまでするとは思っていなかった。

村田と藤吉も共犯。

智花の家の内情は火の車。

屋敷は抵当に入り、石黒のハワイでの事業も大変な状況。

家を守るために金が必要だった。

そして金があれば、娘を好きでもない男に嫁がせることもない…と。

 

キャサリン・ターナー:シャーロット・ケイト・フォックス 浜口一郎:谷原章介 田中良美:黒川智花 橋口大吾:宇梶剛士 吉村峰子:山村紅葉 堀川明彦:金子昇 磯崎大輝:浅香航大 山下清春:野村祐人 森本良介:中西良太 河野さやか:松田珠希 栗田光則:山口竜央 鈴木俊博:久保田悠来 中松志保:東松史子 田中総一郎:村田雄浩 田中朝枝:藤吉久美子 田中譲次:石黒賢 浜口幸夫:里見浩太朗