旅館コンサルタントたちが依頼を受けた旅館やホテルの立て直しを図りながら、そこで起こる殺人事件の謎解きに挑む「温泉(秘)大作戦」。旅館コンサルタント業界のカリスマであり、城ノ内コンサルティングの社長、城ノ内愛子(野際陽子)のもと、ファイナンシャルプランナーの資格をもつ旅館経営のスペシャリスト、星野さつき(森口瑤子)をはじめ、創作料理を得意とする料理担当の島慎之介(東幹久)、温泉のスペシャリストであり、元刑事の経験を生かす敏腕リサーチャー、岩田幸平(村田雄浩)、館内装飾やおもてなしを担当する森田梢(高樹マリア)ら4人が活躍する姿を描く、温泉あり、グルメあり、サスペンスありの人気シリーズだ。
今回のクライアントは、北海道の洞爺温泉郷にそびえ立つ大型ホテル「洞爺サンパレス」。さつきたちはそれぞれの持ち場で精力的に仕事をこなしつつ、合間を縫って元々城ノ内オフィスでエースとして活躍していた、原田加代子(高瀬春奈)の結婚式に出席する。尊敬する先輩の幸せを心から祝福するさつき。ところが、パーティの最中に加代子が突然昏倒。そのまま帰らぬ人となってしまう。
岩田は、遺体の状況からヒ素中毒と判断。事件の可能性があるとみて、現場に居合わせた全員のリストを手際よく作成する。しかし、そのリストの中に新郎・松本功一(津嘉山正種)の親族の名前は一つもなかった。 功一の長女の孝子(藤田朋子)、次女の純子(国生さゆり)、三女の満子(有森也実)の三姉妹は、いずれも資産家である父の財産を当てにし、加代子との再婚に反対。式には出席したものの、パーティの前に全員帰ってしまっていたのだ。
孝子は実家の松本農園の後継者として誰よりも多くの取り分を要望していた。「洞爺サンパレス」の料理長を務める純子は、独立資金として等分の相続を主張。そして、満子は嫁ぎ先の農園を経営難から救うため、松本農園以外の不動産分与を望むとともに、作付けに失敗し緊急に1千万円を必要としていた。加代子に対してのみならず、財産をめぐり反目しあう姉妹に、城ノ内は心を痛める。
そんな中、加代子殺害に使用されたヒ素とともに、三姉妹の母の形見が見つかっていたことが発覚する。再婚相手は母の敵というシナリオを見立てた警察は、三姉妹への疑いをますます濃くしていく。
一方、さつきたちは悲しみと戦いながらも着々と仕事を進めていた。特に、慎之介は北海道ならではの滋味を感じさせる松本農園の野菜を使えないかと奮闘。松本農園の野菜は高価で支配人は難色を示すが、北海道外からの客を呼ぶには、この地でしか食べられない味が必要だと食い下がる。また、さつきは大規模なリフォームのために事業プランを練り、銀行に融資の相談へと出掛ける。
その帰り道、さつきは背後から来た車に狙われ、ひかれそうになる。これ以上、事件に関わるなというさつきたちへの警告なのか。しかし、無念の死を遂げた加代子のために事件の真相を明らかにしたいと願う城ノ内は、その後も松本家の人々を足しげく訪ねていく。加代子との結婚に反対した理由に話が及ぶと、誰もが口を閉ざしてしまうが、唯一、松本の同級生で松本農園に勤務し、家族同様の付き合いという飯塚太一(秋野太作)だけは城ノ内に協力的で、加代子が結婚後に相続権を放棄するつもりでいたことを教えてくれる。生前、加代子は城ノ内に、三姉妹との仲を修復する秘策があると告げていた。相続権の放棄がそれを意味するのだろうか…。
その夜、さつきたちのもとに一通の脅迫状が送られてくる。「今度は、ブレーキの効かない車が暴走することになる」との内容に、さつきたちは緊張を強める。
そのころ、岩田は孝子の夫、琢磨(冨家規政)が松本農園の金を使い込んでいるという情報を手に入れていた。元ファイナンシャルプランナーの加代子が帳簿を調べれば、不正はすぐに明らかになる。それを恐れた琢磨には、加代子殺害の動機があったということになる。だが、岩田たちがその真相を突き止める前に、琢磨は使い込みを詫びる遺書を残し忽然と姿を消してしまう…。

 

①新婦 高瀬春奈(ヒ素中毒死)

②農園従業員 富家規政(ヒ素中毒死。長女 藤田朋子の夫)

⓪三姉妹の母親(ヒ素中毒死)

 

25年前

三姉妹の母親が、ヒ素入りおにぎりを食べて死亡していた。

母親の誕生日、三人は一緒におにぎりを作って母親に食べさせたところ、母親は倒れた。

ヒ素はねずみ駆除のための薬に含まれていたもので、その日、駆除を手伝いをした後によく手を洗わずにおにぎりを握った為とされた。

三姉妹の誰かの手?三人とも?それとも母親の手?

真相は分からないままだった。

 

しかし、当日に撮られた写真がそれを明らかにした…

おにぎりが出来上がり、3姉妹は畑仕事をしている母親を迎えにいった。

その15分間の間におにぎりにかけられた布巾の向きが変わっている。

つまり、その間に誰かが布巾を外して、ヒ素を仕込んだのだ。

 

犯人は農園で働く秋野太作。

彼は津嘉山社長の同級生で勤続50年。

25年前から使い込みをしていた秋野。

社長の前妻にそれが見つかり、彼女を殺害した。

 

そして、社長が春奈と結婚することになり、彼女が経理を見ることになった。

自分の不正がバレてしまうと彼女も殺害。

 

更に、秋野は弟の連帯保証人になって、金に困っていた富家規政を使い込みの仲間に引き入れていた。

ビビりだした冨家に①春奈殺害を押し付けて、自殺に見せかけて殺した。

 

森口 瑤子、東  幹久、野際 陽子、村田 雄浩、藤田 朋子、国生さゆり、有森 也実、高瀬 春奈、河西 健司、津嘉山正種、秋野 太作、高樹マリア、冨家 規則、宮下 裕治、芹澤 名人