若林豪主演の十津川警部シリーズ。日本を一周する「旅号」ツアーに参加した19名の乗客が、次々に不審な死を遂げる。この事件が大物代議士秘書殺害事件と関連があると見た十津川警部は部下をツアー客の中に潜入させて捜査を指示する。乗客を恐怖に陥れた謎の連続死の裏に隠されている、巨大な陰謀とスキャンダルとは何か!?
十津川と名物コンビの亀井刑事を演じるのは、「夜明けの刑事」で人情味あふれる刑事を演じた坂上二郎。雪を追って88時間日本一周、切符は30枚、駅弁は 14種というハードなロケで3キロも減量に成功したという彼にも注目だ。
列車を乗り継ぎ、10日間で日本を一周する「旅号」ツアーの男性客が西鹿児島に向うブルートレインの車中で変死する。十津川警部(若林豪)は数日前、大物代議士・三田(内田朝雄)の秘書が殺害された事件がこの「旅号」と結びついているとみて、部下の亀井(坂上二郎)と鈴木(本田博太郎)両刑事を鹿児島に送り込む。亀井たちはツアー客としてツアーに潜入するが、鹿児島でも京都でも、男性客が次々に事故死する。やがて、東京で捜査していた山本刑事(下川辰平)が死んだ3人の男の共通点を洗い出す。

 

①三田代議士の秘書 

②喫茶店経営 村木誠治(はやぶさ列車内)

③問屋店員 笹本四朗(鹿児島)

④ルポライター 浜野栄一(京都 永観堂)

コピーライター 佐々木修

 

小説家 中村晴夫

 

②~④の被害者の共通点が判明。

彼らは半年前、アメリカ西海岸へのツアーへ参加し、サンフランシスコ警察から取り調べを受けていた。

ツアーに付添っていた看護婦への暴行殺人事件。

残るメンバーは柳沼功一。

しかし、彼は日本一周ツアーには参加していない。

 

彼は三田代議士が愛人に産ませた子で大学院生。

母親によると彼は愛人の子ということで幼い頃から世間から白い目で見られ、いつも虐められていた。

そして物心ついてからは政治家である父親の裏側を見て、すっかりねじ曲がってしまったらしい。

 

代議士の息子功一は小説家を名乗っていた岸部シロー。

そして、半年前の西海岸での被害者はカメラマン 寺泉憲の婚約者だった。

ウエートレス 和田由紀は被害者看護師の妹。

看護師は男たちに乱暴された上に殺された。

5人(②~④とシロー)は容疑を掛けられたものの、証拠不十分で無罪となったが、それには三田代議士の力が働いていた。

それを知った寺泉が由紀と2人で復讐を計画。

由紀が功一をツアーに誘い、そうとは知らない岸部シローは「いいカモがいる」と4人の仲間に声を掛けたのだった。

彼らはこれまでに何人もの女性に乱暴を働いていた。

 

①秘書は岸部シローの監視役だった。

彼に近づいてきた由紀の身元を調べて、今回の計画に気付かれたので殺害したという。

 

 

若林  豪、坂上 二郎、本田博太郎、下川 辰平、斎藤とも子、岸部シロー、二瓶 正也、藤木 敬士、内田 朝雄、寺泉 哲章、北見 敏之、小川 隆一、西田  健、河村 剛洲、佐久田 修、稲野 和子、深江 章喜、草間 正吾、丸岡 奨詞