鴨志田新一(伊東四朗)は、警視庁東王子署の警部補。別れた妻との間にもうけた娘・岡崎真実(羽田美智子)は警察庁刑事局のエリート警視だが、鴨志田と真実が実の親子だということは、2人の職場の人間は誰も知らない…。
 栃木・塩原温泉の山中で今大注目の作家・綾野文(南伊)の遺体が見つかった。文は東王子署管内に住んでいたことから、栃木県警は警視庁との合同捜査を要請。上司から捜査本部の設置を命じられた真実は、鴨志田のいる東王子署に本部を立てることを決めた。
 死亡推定時刻は遺体発見の1週間前で、文はその前日、那須塩原市内で開催された講演会に出席し、温泉旅館に1泊。だが宿泊先をチェックアウトしてからの足取りが不明となっていた。また、文は事件前日の午前中、東京・浅草のATMで30万円の現金を引き出していたこともわかった。
 栃木県警刑事・原島吾郎(木村祐一)とコンビを組んで聞き込みを開始した鴨志田は、文の出世作を担当した大手出版社の編集者・片桐茜(馬渕英俚可)を訪ねる。茜によると、文の才能を最初に見出したのは、下町で小さな出版社を営む橋本俊(井上純一)だという。
 続いて橋本を訪ねた鴨志田は、彼から最近、文がアシスタントを雇ったという情報を耳にする。そのアシスタント・溝口カナエ(瀬戸カトリーヌ)は年齢不詳、住所不定、所在もつかめないといった状況で、捜査本部は謎の女・カナエの捜索に全力を投入することになった。
 ところが、カナエは自分が疑われることを案じ、通りかかった法律事務所に駆け込んでいたのだ。その事務所には鴨志田と真実の同居人である新人弁護士・姉小路行人(石井正則)が所属しており、なんと行人がカナエを担当することに…! そのため、事件の捜査員である鴨志田と被疑者の弁護士・行人が一つ屋根の下に暮らすという、異常な状況になってしまうが…!?
 そんな中、東王子署の刑事・大崎通夫(伊東孝明)が、結婚を決めた相手がいると、鴨志田に相談してきた。しかし、大崎の恋人・白石裕子(真瀬樹里)の兄・信郎(相島一之)は殺人事件の重要参考人として取り調べを受けた過去があった。真犯人はすでに逮捕されているため、問題はないと鴨志田は励ますが、その矢先、インターネットで古本店を営む信郎が、文に何度も書籍を届けていたことがわかり…!?


①作家 綾野文

 

犯人は編集者の馬渕英俚可。

英俚可は自分にはない文才が有るのに、それを活かそうとしない①文に嫉妬。

文も自分を縛り付けて執筆を強制しようとする英俚可に反発。

そして、英俚可は酷く罵ってくる文を殺すことに…。


鴨志田新一 …… 伊東四朗
岡崎真実 ……… 羽田美智子
姉小路行人 …… 石井正則
原島吾郎 ……… 木村祐一
溝口カナエ …… 瀬戸カトリーヌ
坂下純次 ……… 小倉久寛
武井昭一 ……… 正名僕蔵
橋本 俊 ……… 井上純一
片桐 茜 ……… 馬渕英俚可
白石信郎 ……… 相島一之
星田耕介 ……… 佐渡 稔
田中孝典 ……… 上杉祥三
工藤 潔 ……… 飯田基祐
ほか