若林豪主演の十津川警部シリーズ。全線非電化で、走っている列車はすべて気道車という“ディーゼル王国”の四国が舞台。列車内で起こった殺人事件は、実は数百億円にのぼる使途不明金と男女の愛憎劇に裏付けられた陰惨な事件だった。犯人と目される人物のアリバイを崩すため、あらゆる交通機関を調査する十津川。彼を演じる若林豪の、迫真の演技が見もの。
休暇を利用して四国地方を旅行中の日下刑事(金田賢一)は、特急「しおかぜ5号」の車中で殺人事件に遭遇する。十津川警部(若林豪)の調べでお遍路姿の被害者は、一代で数百億の資産を礎いた銀行会長・徳大寺正之と判明。正之は、百億円の使途不明金問題が明るみに出てから、行方をくらましていた。
やがて重要参考人として正之の秘書・伊吹君子(根本律子)が浮かび上がる。だが君子は、“犯人は正之の甥で営業部長の南条吾郎(中島久之)である”と主張し、自分も吾郎に命を狙われているとおびえていた。一方、吾郎は“君子こそ犯人だ”と決めつけ、過去に愛人関係にあった二人の愛憎劇へと発展する。十津川と亀井刑事(坂上二郎)は君子と吾郎のアリバイを洗うが完璧に近いもので…。


TBS系で渡瀬恒彦版以前。
二代目警部として若林豪。亀さんが坂上二郎。

 

①銀行会長 徳大寺正之

②クラブ経営 中島ゆたか

②経理担当 岡部

 

甥 中島によると秘書の根本りつ子との関係は遊びだったが、りつ子は自分に振られた後、会長の愛人になり本妻の座を狙っていたと。

しかし、秘書は会長との関係を否定し、お互いが会長殺しの犯人だと主張し対立。

 

中島ゆたかと岡部は愛人関係。

甥は岡部とゆかたは心中だと。

岡部から電話があり、「会長を殺して申し訳なかった。これから、ゆたかと罪の清算をする」と告白してきたと話す。

会長は株の買い占めを岡部にさせていて、株価操作がバレそうになった会長は岡部に罪を擦り付けようとした。

その件が上司にバレそうになって困った岡部が、会長を殺害したんだと。

しかし、岡部は会長が芸者に産ませた隠し子だったことが判明。

岡部が死んだ今、会長の遺産200億円を相続するのは甥の中島久之だけ。

 

犯人は甥の中島久之、共犯で秘書の根本りつ子。

2人の関係は継続していたのだ。

りつ子は会長に無理やり愛人にさせられ、中島の母親もかつて、会長から暴行を受けて、身投げ。

動機は母親の復讐と遺産。

中島はりつ子の口も封じようとするが、その現場で逮捕される。

 

そして、黒幕は中島の秘書。

彼女は中島を監視する為に会長が秘書として送り込まれていたが、散々弄ばれた会長への恨みから中島を焚きつけた。

そして、りつ子よりも自分を取るようにも仕向けたのだった。

 

 

若林豪、金田賢一、坂上二郎、下川辰平、根本律子、中島久之、下塚誠