渡瀬恒彦扮する元敏腕刑事で、今はタクシードライバーの夜明日出夫が、持ち前の推理力を生かして事件の謎に挑む人気シリーズ第13弾。
刑事を辞め、タクシードライバーに転身した夜明日出夫(渡瀬恒彦)。夜明が山中湖まで乗せた中年男と若い女のカップルが心中した。心中が信じられず、男の妻・恵美子は夜明に同じルートを辿るよう頼み込んできた。一方東京で、心中した若い女の元恋人が遺体で発見された。以前、恵美子の夫と口論しているところを目撃されており、浮気をネタに脅迫されていた恵美子の夫が、耐えかねて殺害したと思われたが・・・。


オープニングの大島蓉子

就職の面接に向かう息子に付き添う母親。

父親は深見。

「フレーフレー、ひで君!」爆  笑

 

①食品会社部長 石丸謙二郎

①クラブホステスの杉本梨花

⓪フリージャーナリスト 梨花の元恋人 中西良太

 

11日21:04

何者かが中西良太を刺殺

12日13:36

夜明さんが石丸謙二郎と女性を乗せて山梨の山中湖まで乗せる。

車内での2人は一言も口を利かない。

15:02

富士吉田市のホテルに着くと石丸は「2時間ほど仕事で人に会うので、その間、彼女を河口湖へでも案内してくれ」とタクシーを降り、夜明は女性のリクエストで青木ヶ原樹海へ。

15:43

樹海散歩から戻った彼女を乗せてホテルに戻り、石丸を乗せてに別荘へ送り届けた。


翌日、富士南署の刑事が夜明さんのアパートへ。
夜明さんが送った2人が山中湖の湖畔で死んだという。

ワインに農薬を入れての服毒死。

発見者は女性の同僚で3人でゴルフの予定だったのに2人

が別荘におらず、散歩しているのかと湖畔に来て死体を発見した。

愛人関係らしいが、ベッドを使用した形跡がない。

 

石丸謙二郎は食品会社の総務部長。
女は愛人でクラブホステス。

偶然にも石丸はあゆみちゃんが受けた会社の面接で面接官だった。

マスコミ系の部活というだけで石丸は高圧的で嫌な奴だったという。

 

フリージャーナリスト 中西良太の遺体が発見される。

死後2日は経過している。

3日前、中西から「原稿を取りに来るように」と連絡をもらった編集員の遠藤憲一が取りに来て遺体を発見。

原稿の内容は分からないという。

 

夜明さんに迎車の指名が入り、行ってみると、待っていたのは石丸の妻で、夫の行った同じコースで山中湖まで行って欲しいと言う。

彼女は心中とは信じていない様子だが、ホテルで商談をしていた相手によると、石丸は悩みがあるのか、ぼんやりとしていたらしい。

連れの女性が行った樹海も寄って別荘へ。

 

杉本梨花は中西の元恋人だった。

中西の死亡推定時刻が11日の夕方で翌日、梨花が心中。

樹海を捜索すると中西殺害の凶器が見つかる

ブラックジャーナリストと呼ばれていた中西の評判は良くない。

石丸の会社近くで石丸と中西が口論をしていたとの証言あり。

中西は付き合っていた梨花が寝返った石丸が許せず、強請ってきた。

そこで石丸が中西を殺害し、梨花が不快に凶器を遺棄したが、逃げきれないと思って心中したのか?

 

石丸達は本当に心中なのかを怪しむ遠藤憲一が、第一発見者の里美に探りを入れる。

20日22:53

その遠藤の遺体が発見される。

凶器は現場にあったコンクリートブロックの一部。

編集長によると中西と遠藤は一緒に酒を飲む間柄。

2つの事件が繋がっているなら、2人を恨んでいた人物の犯行か?

 

平田は中西殺しと心中、遠藤殺しは、同一犯の犯行だと推測。

中西が強請っていたネタは、石丸の浮気じゃなく、記事に出来るほどの大きな弱みだったのではないか?

それなら石丸の妻 奈緒美にも…。


中西が殺された11日の夜と心中があった12日の夜は奈緒美にアリバイはない。

しかし、遠藤が殺された夜、奈緒美はあゆみちゃんと代官山で食事をしていた。

代官山の店を出たのは9時頃なので、奈緒美は墨田区で遠藤を殺せない。

 

里美はクラブを辞めていた。

彼女は石丸に惚れていたが、遠藤は里美に惚れこみ言い寄っていた。

 

石丸が勤務する食品会社は総会屋との癒着を検察が内定していた。

大物総会屋 岡田の手下が半年前から食品会社に接近し、石丸が窓口になっていた。

岡田は暴力団だけじゃなく、ごろつきジャーナリストともつながりがあり、中西良太は岡田の手下だった。

平田満達は総会屋がらみの連続殺人と睨む。

会社のスキャンダルを握り利益供与を要求する為、中西は岡田の指示で石丸に接近。

しかし話がこじれて、石丸が中西を殺したので手下を殺された岡田は石丸を心中に見せ掛けて殺害と推理する。

遠藤も中西から話が流れていた為に殺されたと。

しかし、平田は凶器がヤクザらしくないとも思え、奈緒美もマークするように指示。

 

秋本奈緒美が帰宅すると室内が荒らされていて、背後から男に殴られて大怪我を負う。
病院で目覚めた彼女曰く、犯人は目だし帽を被った大柄な男。
平田は彼女の自作自演を疑う。
 
あゆみちゃんは尊敬す津奈緒美の半生を卒論文の材料にしようと、奈緒美のこと調べる。

奈緒美が母親に連れて行ってもらったレストランを訪ねたあゆみちゃんは彼女のツライ過去を知る。

17年前、高校生だった奈緒美の母親 内田春菊はスナックで働いていた。

春菊と交際関係にあった窪井正が、別れ話のもつれから彼女を殺害し、事件直後に自殺した。

マスコミの中には母娘を中傷する記事を出すところもあった。

春菊が犯人をたぶらかしていたんじゃないか

娘も事件に関わっていたんじゃないかとか

根も葉もないことを書かれて、奈緒美はこの街を出て行くしかなかった。 
 

奈緒美の部屋から岡田の手下の指紋が検出され、警察は殺人事件も彼の犯行だと追及していく。

 

夜明さんの同僚が横転事故を起こすが、奇跡的に脳震盪だけで済んだ。

しかし、頭を強く打ち、事故の前後の記憶が飛んでしまったという。

その話から夜明さんに疑問がわく。

1時間も気を失うほどの打撃を頭部に受けておいて、襲われた瞬間の記憶しているのは無理。

医師も逆光的な記憶喪失を起こすのが普通だと言う。


3番目の遠藤の事件、奈緒美は翌日の朝刊で知ったと言うが、奈緒美の住む地区の朝刊には出ていなかった。

 

犯人は秋本奈緒美。

 

②遠藤の死体発見現場にあった駐車止めのコンクリートブロックが一部、欠けていた。

その欠けた部分を凶器にしたら、誰だって犯行現場はそこだと思う。

しかし、それを持ち出せば別の場所でも犯行は可能。
あゆみちゃんと別れた直後、近くに呼び出しておいた遠藤を殺害して、発見現場まで運んだ。

自宅には帰らず、都内のホテルに泊まったから事件の載った新聞を読むことができたのだ。

 

17年前、幼い頃に親を亡くした窪井に同情して親身に接したが、窪井は男女の関係を求めた。

母親は距離を置いたが、自宅にまで押しかけてくる。

そして、なぜか奈緒美に乱暴しようとし、娘を守ろうとした春菊が殺され、久保は自殺。

悲劇はそれだけじゃなかった。

マスコミが興味本位の記事を出し、その中でも中西が「娘がレイプされた」と書き立て、街のの人の見る目が変わり、奈緒美は東京へ出た。

そこで夫の石丸と知り合い、結婚。川越に店も出して幸せだった。

浮気のことは知っていたが遊びならと目を瞑っていた。

そんな時、石丸を付け狙う中西と再会してしまう。

 

17年前の酷い記事で世間に責められて、会社をクビになった中西は奈緒美を「落とし前を付けてもらうぞ」と逆恨み。

石丸は半年で3000万円も渡した挙句、自分を守るために中西に妻も売った。
信じていたのに、裏切られた…。

 

奈緒美は石丸に「私が中西を殺す」と提案。

中西を殺せば、真っ先に疑われるのは石丸なので、彼には不倫相手と別荘に行き、アリバイを作ることを提案。

⓪中西を殺して別荘にいった奈緒美は「上手くいったので乾杯しましょう」と毒入りワインを①夫と①愛人に飲ませて殺害。

そして、夜明さんに愛人が通ったルートを案内させて、樹海に中西を殺害した凶器を捨てて、石丸と愛人が中西を殺したかのように細工した。

 

②遠藤も夫の心中の事件を記事にすると脅してきたので殺害。

自分が疑われつつあったので、総会屋に目を向けさせることに。

総会屋の手下は石丸に会いに何度も自宅に来ていたので必ず、指紋が出ると踏んで、自分を殴りつけて暴行を装ったのだった。


沢山の人が殺されて、話がごちゃごちゃだわ。

渡瀬恒彦、風見しんご、平田満、林美穂、秋本奈緒美