サスペンス新人賞に輝く作家・吉本紀子(坂口良子)は、「週刊スクープ」でルポライターをしている。親友で記者の藤村公佳と旅特集の取材で金沢を訪れた二人だったが、ノンフィクション大賞を狙ってある事件を追っていると話す公佳が、宿泊先のホテルから姿を消す。翌朝になっても公佳は現れず、心配する紀子は雑誌社に電話し、編集長の倉田純平(江守徹)に公佳がいなくなったことを報告する。午後になり、紀子の叔父・上島警視(津川雅彦)から、公佳が東京・羽田の土手で死体で見つかったことを告げられる。駆けつけた紀子は、公佳が昨夜の8時前後に殺害されたことを知る。公佳が金沢からの最終便に乗った形跡はなく、遺留品も一切存在しなかった。公佳の体にあったいくつかの傷の中に、二の腕についた人形のような形の妙な痣があった。警察は公佳が姿を消した際、フロントが外からの電話を公佳に取り次いだことを紀子に告げる。

①記者 藤村公佳

②元刑事 織本順吉

③金箔会社社長の妻 垣内孝子

 

公佳は35年前、白峰村でおきた冤罪事件を調べていた。

妻が夫を刺殺したと逮捕され、当初は無罪を主張していた妻は突然、犯行を認めた。

残された幼い息子は夫の暴力によって、片耳が聞こえなくなっていた。

彼女がお手伝いをしていた家の主人 垣内武久が夫の暴力に耐えてる妻を不憫に思い、男女の関係に。

夫は武久を強請り、揉み合う内に武久は夫を殺害してしまった。

妻は犯人じゃないと言い続けたが、警察は信じてくれない。

息子には惨めな生活はさせたくないと、主人の身代わりになる代わりに、息子を育ててもらうことに。

その男の子が草刈正雄だった。

誤認逮捕した刑事が織本順吉。

 

犯人は公佳の恋人 草刈正雄。

公佳に冤罪事件の男の子が自分だと知られ、記事を書かないで欲しいと頼んだが、断られてしまい殺害。

犯人が草刈だと見破った織本と義姉も殺害。
 

 

 
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