警視庁の刑事・亀井(愛川)は新潟へ出張のため、部下の西本(森本)と上越新幹線に乗った。その車内で、友人のゆう子(白鳥)とスキーに行く途中のモデル・千加(青山)が姿を消すという事件に遭遇する。

①コンパニオン 青山知可子
②美容院経営者 田口徹

 

行方不明だった知可子が東京の彼女のマンションで刺殺死体で見つかる。

彼女は未婚の母親で、幼い息子は月岡温泉に住む、叔母が育てていた。

列車から居なくなった後、息子の顔を見に、叔母の働く旅館に立ち寄っていたことが分かる。

月岡温泉へ行くなら、長岡か新潟で下車するはずだが、亀さんたちは彼女の姿を見ていない。

 

子供の父親は美容院経営者 田口徹。

2年ほど前から付き合っていたが、青山に捨てられて以降、田口は彼女を追いかけ回していたという。

田口の妻は美容師の佳那晃子。

彼女によると田口は行方不明。

佳那晃子は青山知可子のことは知らなかった様子。

経営状態はずっと良かったのに知可子と付き合い出した頃から悪化し、借金が嵩んでいる。

田口は金をつぎ込み、子供まで出来たのに捨てられたことから知可子を殺害?
美容師見習いは田口が恐ろしい顔でナイフを購入したところを目撃していた。

 

知可子の友人、保母の白島靖代もかつて、田口と男女の仲だった。

不倫の罪悪感から知可子に相談したことで、田口と知可子が関係を持つように。

田口への未練はあったが、女の魅力で知可子には敵わないと…。

靖代は知可子のこれまでの勝手なふるまいに腹を立てて、憎んでいた?

 

列車で知可子が消えたトリックが分かった。

列車内で田口を見掛けた知可子は危険を察知。

偶然、居合わせた幼馴染から洋服を借り、男の恰好をして男子トイレに隠れ、男装のままで下車し、叔母の元へ向かったのだった。

叔母によると知可子が東京に戻った後、息子が寝ている部屋に見知らぬ男が入ろうとして従業員に見つかり逃げて行ったという。

 

田口の死体が見つかる。

 

犯人は田口の妻、佳那晃子。

3年前に流産し、子供の産めない体になってしまった彼女。

田口は知可子を殺そうと追いかけ回し、何日も自宅に帰らなかった。

そうとは知らない晃子は夫が知可子のマンションにいると思い、訪ねる。

そこで、知可子は田口を「最低の男」と罵り、更に「子供が産めないなんて、最低の女」と晃子を貶めてくる。

逆上した晃子は知可子を殺害。

 

そして、犯人と疑われて逃亡中だった夫から「金が無い」と連絡があり、会うことに。

妻が知可子を殺したと感づいた田口は「俺の女を殺したな!」と。

「じゃあ、私は誰の女なの?」

そこに白鳥靖代も現れる。

彼女も「頼れるのは君しかいない」と連絡があり、やって来たのだった。

夫は妻と元愛人の2人にお金を持たせて、時間をずらして呼び出したが、妻と揉めている間に愛人がやって来てしまった。

「どこまで人を馬鹿にしたら気がすむの?」

晃子に追いつめられた夫は崖を滑り、転落死してしまった。

 

田口ってヒモ。

どこに魅力があるのかさっぱり分からんわ。

 

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