鳩村周五郎(船越英一郎)が、繁華街を歩いていると、突然、石黒純一(大浦龍宇一)が倒れる。石黒と一緒にいた女性・鎌倉恭子(木内晶子)は、皮膚に異常をきたし、意識のない石黒を手当てする。鳩村も手助けしようと名乗り出る。やがて、救急隊員が現れると、恭子は周囲の反対を押し切り、近くの病院ではなく、豊田記念総合病院への搬送を希望する。
 一方、小室源介(内藤剛志)は、唐木博之(重松隆志)の遺体を検分していた。死因は粗悪な覚醒剤を摂取したと見られ、唐木の皮膚には、石黒と同じような症状が出ていた。不審に思った小室は、とある場所にたどり着く。するとそこに、石黒が白衣姿の恭子に付き添われ運び込まれる。小室は、恭子が電話で鳩村の名前を口にするのを聞く。
 鳩村に電話をする小室。鳩村が、石黒が搬入されたはずの病院にいないことを話すと、小室はその病院のことを言い当てるが、途中で電話は不自然に切れてしまう。小室のことが心配になった鳩村は警察へ。小室の様子を説明するが、警察の反応は冷たい。引き返そうとする鳩村を、刑事の曽根原忠光(姜暢雄)が呼び止める。情報交換をした二人は、唐木が事件の鍵を握っていることを確認し、唐木を調べることに。
 さらに物語は、院長の豊田洋次(西岡德馬)、教育評論家の平形万里江(多岐川裕美)などを加え、複雑に絡み合っていく。果たして、病院に隠された謎とは、唐木の死の真相とは、そして消えた小室の行方は?

 

①治験協力者 唐木博之

②ジャーナリスト 湯江健幸

③研究員 大浦龍宇一

④医師 木内晶子(重症)


27年前、養護施設で育っていた研究員の大浦龍宇一と刑事の姜暢雄。

施設の園長は児童たちへ虐待を行い、特に酷い扱いを受けていた2人は園長を刺し殺してしまう。

院長の死体を焼き、失踪したように見せかけて2人を庇ったのが、職員だった多岐川裕美。

施設は多岐川が継ぎ、西岡徳馬からの多額の援助で大きくしていった。

 

大浦と姜は「命の恩人」だという多岐川に対して、盲目的に仕えてきた。

大浦は不老不死の新薬の開発を行い、唐木や自分自身に人体実験をおこなっていた。

彼は唐木が死んだことで恐ろしくなり、抜けようとしたものの、死体で発見される。

 

多岐川裕美のブログに意味不明な文字が並んだときに、唐木、湯江、大浦が殺されている。

多岐川が姜に殺害の指示をしていたのだった。

 

35年前、多岐川裕美と西岡德馬は愛し合っていたが、西岡の両親に反対され結婚は諦めた。

妊娠した多岐川は父親の名を明かさずに娘を出産。

しかし、西岡が目を離した隙に娘は変質者に誘拐されて殺害されてしまう。

わが子を亡くした多岐川は大人の犠牲者になった子供たちの為に全てを捧げてきたという。

多岐川は不老不死の薬を作って世界中から金を集めて、そのお金で恵まれない子供たちを幸せにしようとした。

彼女の指示で大浦と姜は人体実験まで行った。

姜は治験者の唐木が脅迫してきたので殺害。

真相を掴んだジャーナリストの湯江と悪事を告発しようとした大浦も殺した。

更に、大浦の恋人 木内晶子の口も封じようとした。

最後は姜が自殺し、多岐川の悪事も世間に知られることに。

 

多岐川裕美、頭おかしくない?

「醜い欲望の犠牲になる子供たちの為に、この世の中を変えなければいけない」

って崇高な事言ってるけど、まず27年前、暴力を振う園長を自分が止めるべきだったんじゃ?


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