沢口靖子主演のシリーズ第16弾。高校時代の親友が殺人容疑者に…。鉄道捜査官・乃里子は、友人を救うことができるのか!?富士山の雄大な景色を利用したアリバイトリックとは!?警視庁鉄道捜査隊東京駅分駐所に所属する鉄道捜査官・花村乃里子(沢口靖子)は、高校時代のテニス部仲間6人で河口湖へ日帰り旅行に出かけることになった。だが、待ち合わせ時刻を過ぎても、メンバーのひとり、平山亜矢子(とよた真帆)が姿を見せない。亜矢子は大物国会議員・平山義昭(竜雷太)の娘で、現在、働く女性たちを支援する事業を営んでおり、マスコミからも注目を集めている人物だった。旅行を企画した雑誌記者の立木由美(古村比呂)が亜矢子に電話をかけたものの応答はなく、乃里子たちは後から追いかけてくることを信じて、先に“特急かいじ”や“富士急行線”を乗り継ぎ、目的地に向かった。しかし、奇妙なことに乃里子たちは“河口湖駅”で亜矢子のパスケースが落ちているのを発見。いったいどういうことなのか、一同は首を傾げる。その後、何度も由美や乃里子が電話をかけるが、亜矢子が出ることはなかった。ロープウェイに乗って“天上山公園”にやって来たとき、由美に急な取材の依頼が入り、乃里子たちはこのまま山に残るという彼女を置いて帰京した。結局、その日一日、亜矢子とは連絡が取れないままだった。ところがその夜、山梨県警から乃里子に電話が入り、なんと由美が天上山公園で刺殺死体となって発見されたという。公園では、ロープウェイの係員が夕方、帽子にマスク姿の謎の女と由美が登山道に入っていくところを目撃していた。山梨県警は、旅行をすっぽかした亜矢子を怪しみ、その帽子の女こそ亜矢子ではないかとにらんでいた。すぐに県警の富樫刑事(阪田マサノブ)と共に、亜矢子の自宅を訪ねた乃里子。そこには、亜矢子の父・平山、その後妻・みどり(高橋かおり)、兄・章一(川野太郎)、弁護士・三田村弘(中村ゆうじ)がおり、亜矢子は昨日の早朝に家を出てから連絡がつかない状態だと告白。さらに、亜矢子が帽子にマスク姿で出かけたと話したため、山梨県警はますます亜矢子への疑いを強めていく。乃里子はまた富樫から、亜矢子の秘められた過去を知らされて驚く。亜矢子は平山の実の娘ではなく、30年前、つまり中学時代に平山家に養子に入ったのだという。学生時代から正義感の強かった亜矢子が人を殺めたとは思えず、思い悩む乃里子…。そんな姿を見かねた分駐所課長・野川一郎(筧利夫)は、山梨県警の捜査に全面協力することを決断。乃里子は後輩の捜査官・立花広太郎(金子昇)、内海早苗(大塚千弘)と共に、事件が起きた河口湖に向かって出発する。しかし、捜査をはじめた乃里子に「いますぐ東京に帰りなさい。従わなければもう一人死ぬことになる」という謎の脅迫電話が入って…!?乃里子の学生時代の友人、亜矢子はいったいどこにいるのか…!?その後、第二、第三の事件も発生! 友人を救うために奔走する乃里子が、衝撃の真実を突き止めていく…。

 

①雑誌記者 古村比呂

②オルゴールミュージアム従業員 松田雅子

③弁護士 中村ゆうじ

 

とよた真帆の実の両親は河口湖湖畔でほうとう屋を営んでいた。

30年前、真冬の河口湖へモーターボートで釣りに出た2人はボートが故障して低体温症で亡くなった。

そして、両親が支援していた地元の政治家 竜雷太がとよたを養子縁組した。

 

見つけ出したとよた真帆から話を聞く。

2か月前に突然、古村比呂からとよた真帆に連絡という。

30年前の事故が殺人かもしれないと、事件を解明中で、鍵を握る人物は「松田雅子」だと。

両親の店の料理人だった松田雅子は事故直後にヨーロッパに移住していたが、最近、河口湖に戻って来てるらしい。

 

古村比呂は竜のスキャンダルを調べていた。

彼女のパソコンに、とよたの両親が亡くなった日の釣り大会の記念写真の画像。

そこには両親と秘書をしていた中村ゆうじ、高校生だった川野太郎が写っている。

 

捜し出した松田雅子に会いに行くと、彼女は殺害されていた。

そして弁護士の中村ゆうじが遺書を残して服毒自殺しているのが見つかる。

遺書で30年前、とよた真帆の実の両親からの政治献金を使い込みしたことから、夫妻を殺害したことを認めた。

ボートに細工する所を見られた雅子には金を渡して海外へやったが、戻って来てしまい、竜を調べている古村が30年前の事件を探り始め、雅子と接触することを恐れて殺害。

雅子も口封じのために殺したという。

 

しかし、沢口靖子は腑に落ちない。

 

 

古村比呂と辻沢杏子を殺害した実行犯は弁護士の中村ゆうじ。

中村ゆうじを殺害したのは国会議員 竜雷太の息子 川野太郎。

30年前、ボートを故障させたのは中村ゆうじと川野太郎。

当時、議員に同行し河口湖を訪れる度に空き巣をしていた川野。

川野には殺意はなく、とよたの家に空巣に入る目的だった。

死者を出しても空巣をやめることが出来なかった。

古村比呂は2年後のテニス合宿で空き巣をする男を目撃したが、当時は誰だか分からなかったが、最近、その男が川野太郎だと知った。

そして、政治家の息子が連続空き巣犯とのスクープを書こうとして、30年前の事故にも疑惑を持つようになった。


川野は古村が真相に迫ろうとしていることを知り、殺害を計画。

30年前の共犯者である中村ゆうじを実行犯にさせ、共犯は高橋かおり。
川野太郎は竜の後妻、高橋かおりと不倫関係。

事件当日、とよた真帆に脅迫電話を掛けて呼び出し、彼女のアリバイを消した。
とよた真帆に変装した高橋かおりは、沢口達を付けて河口湖駅でとよたのパスケースをワザと落とし、マウンテンバイクを山頂に運んで、とよたに変装した時の服を山頂に隠して歩いて下山。
歩いて山頂にきた中村ゆうじは、とよたと同じ服に着替え、古村比呂を殺して、マウンテンバイクで下山して電車に乗車し着替える。
服とマウンテンバイクは高橋かおりが回収。

事業に失敗したかおりの両親は竜から援助を受け、その代わりにかおりは竜の元に、売られて結婚させられた。

そんな夫に愛情がある振りをして暮らすのは割りが合わなかったと。

中村ゆうじを殺したのは川野太郎。
川野太郎は静岡学ラン電車に乗車していた証拠写真があると主張するが、実際に乗車したのは山梨側の富士急行だった。
どちらから見ても富士山は美しいが、形が異なる。

川野太郎はとよた真帆が許せなかった。
父親の愛情も政治家の地盤も全て奪い取ろうとした。
空巣を重ねたのも、母が死んだ寂しさを父に埋めて欲しかったから。
しかし、竜は仕事に忙殺されて、息子の犯罪に気づかなかった。

竜雷太はとよた真帆の両親の死に疑問を持ち、息子が絡んでいるのではないかと不安にも思った。
しかし追求することができなかった。
あの愚かな息子と正面から向き合うことすら、できなかった…。

 

とよた真帆は長年、一緒に暮らすうちに心から竜を尊敬するようになっていた。

古村に真実を突き止めようと持ち掛けられたときも、沢口に真実を告白するように説得された時も、竜を傷付けたり、追い詰めたりすることが怖くて逃げ腰になっていた。

 

中村ゆうじがとよた真帆の振りをするって…びっくり

無理ないかい?

 

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