弁当屋で働く山崎弓枝(丘みつ子)のアパートで、弓枝の夫・山崎良彦(佐戸井けん太)の刺殺死体が見つかった。警察は、現場から姿を消した息子のミツオ(沢木哲)を重要参考人として手配。臨床心理士で大学の非常勤講師でもある松波百合(坂口良子)は、事件当時の記憶をなくした弓枝のカウンセリングを始めた。そして、ミツオが生まれたとされている群馬県の桐生に事件解決の鍵が隠されていると知る。
佐戸井を殺害したのは丘みつ子の実子、水橋研二。
若い頃、桐生の料亭で働いていた、みつ子。
そこの主人と不倫関係になって子供を出産したが、子供のできない主人とその妻に子供を取られてしまう。
東京へ出て水商売をしていた時に佐戸井けん太と知り合う。
その時、佐戸井は付き合っていた女が赤ん坊を置いて出ていってしまい、途方に暮れていた。
その赤ん坊が光男だった。
研二は幼い頃から実の母親がいるのを知っていた。
自分を生んだ人を見たくて、弁当屋へ行き、何度か客の振りをして、少し話したこともあった。
でも、育ててくれた母親に悪い気がして、一度名乗ってもう、会わないようにしようと、事件の日に丘みつ子のアパートへ。
そこで、佐戸井から暴力を振われている母親を見て、思わず2人の前に飛び出してしまう。
研二にまで金をせびろうとする佐戸井はカーッとして包丁を振り回す。
揉み合っている内に研二が佐戸井を刺し殺してしまう。
実子と再会した途端の出来事に丘みつ子は気を失ってしまう。
しばらく、ぼんやりしていた研二だったが、そこに光男が帰って来た。
研二が丘の実子で23年振りに再会したと知った光男。
彼は「自首する」という研二を逃がして、凶器を隠したのだった。
「俺はずーっとお袋と一緒だった。あんたは運が悪かった。これでちゃらだ。」と。
丘みつ子ってこういう役がピッタリだ。
坂口 良子、丘 みつ子、野際 陽子、小野 武彦、洞口 依子、梨本謙次郎、新藤 恵美、佐戸井けん太、鶴田 忍、水橋 研二、沢木 哲、真瀬 樹里、田代 恭子、三田 怜、冷泉 公裕、清水 邦彦、丸岡 奨詞