熱血漢の警視庁捜査一課刑事・黒田憲造(大地康雄)と、マメな性格の後輩・豆田淳也(村田雄浩)の「黒豆コンビ」が、考古学界のスキャンダラスな「黒い巨塔」で起きた難事件に挑む!
東京・八王子の遺跡調査の発掘現場で、東京文化大学教授・浅川亮介(清水綋治)が遺体で発見された。発掘作業に関わっている人物が犯人とみて、黒田憲造(大地康雄)と豆田淳也(村田雄浩)の「黒豆コンビ」が捜査を開始する。一方、研究員の植田俊孝(井田國彦)と今村浩一郎(保阪尚希)による考古学界の後継者争いが絡んでいる可能性も浮上。そんな中、植田が突然失踪する。果たして植田は、浅川殺しに関係しているのか・・・。
車のパンクで上司に叱られたマメちゃんを庇って、上司に啖呵を切る黒さんが素敵
①大学教授 清水綋治
②研究員 井田國彦
清水教授の後釜の最有力候補は井田だったが、助教授の椅子は保坂尚希が清水教授の娘と結婚していることから順番が狂っていた。
かつて…
政治力に長け、出世欲の塊だった清水はあくどい手を使って教授の椅子を手に入れた。
彼よりも人望も実力も遥かに上回っていたのが亡くなった井田の父親だったが、彼は失脚させられてしまった。
そして、植田の父親を蹴落とした清水は父親の死後、井田を助手に選ぶ。
井田は片腕と称されるほど、清水に尽くしたが、清水は娘婿の保坂を助教授にした。
井田が失踪する。
その直前、母親に「論文を出せるかもしれない」と話していた。
清水教授は建設会社の顧問をしていた。
工事中、遺跡にぶち当たった場合、工事中断を余儀なくされる。
建設会社にとっては莫大な損失となる。
その為に予め専門家にあらかじめ判定をしてもらうという。
それでも、遺跡が見つかれば、目を瞑らせるということもあるのでは?
研究員の藤谷美紀は妊娠中。
相手が清水教授というのはあり得ないと。
彼は娘にメロメロで、娘も実家にべったり。
保坂も「今の収入じゃ満足してくれない」と愚痴っていたらしい。
保坂には清水殺害時のアリバイがあった。
水戸で学会のパーティー出席し、23時にルームサービスを頼んでいた。
実際の殺害現場は分からないが、車を車検に出していて、電車で水戸に行った彼に、西八王子の発掘現場に遺体を遺棄することは不可能。
しかし、2週間も先の車検を前倒ししていることが気になる黒さん。
井田國彦の遺体が発見される。
藤谷のお腹の子の父親は保坂尚希だった。
産婦人科から2人が出てくるところを井田に見られた。
清水教授は建設会社との癒着し、建設現場で出た遺跡の揉消しをしていた。
保坂は学者としての魂を売った清水に手を切るように頼んだが、教授は相手にしなかった。
そんな時に藤谷が妊娠。
保坂は藤谷と子供と3人で遠い地方の大学に移って、地道に研究を続けるつもりだった。
藤谷との仲を井田から聞いた教授は、保坂を潰す理由が出来て喜ぶ。
地方大学への道も諦め、学会が終わったら自発的に退職願を出すように言われた。
研究者として教授の生き方がどうしても許せず、自分の研究の道も絶たれる…
彼を殺害することに。
「盗品の鑑定をして欲しいという資産家がいる」と教授を呼び出し、藤谷の車で迎えに遺棄殺害、一旦水戸のホテルに戻ってルームサービスを頼んで、それから死体を遺棄しに行った。
いづれ井田は自分を疑うだろうと思うと怖かったので彼も殺害。
教授と同じように鑑定依頼を頼み、見返りに論文集の出版の便宜を図らせると嘘をついて呼び出した。
井田が教授に打ち明けたのは自分の為ではなく、思いを寄せていた藤谷を思っての事だった。
警察にばれなければ、保坂はこの先、どうするつもりだったんだろう?
大地康雄、村田雄浩、宮内洋、保阪尚希、藤谷美紀