京南大学病院の主任教授・藤堂宗治(森次晃嗣)が、京都市内のマンションの一室で遺体となって発見された。死因は毒物の入った飲み物を飲んだことによるものだったが、遺体発見当時、部屋は密室だったことから、京都中央警察署の刑事・片山俊介(神田正輝)たちは、自殺と他殺の両面で捜査を開始する。一方、岡島探偵事務所で調査員として働く俊介の妻・片山由美(池上季実子)のもとには、田中千沙子(菊池麻衣子)が相談に来ていた。3ヵ月後に結婚する予定の婚約者・日野夏彦(金子昇)の素行調査を依頼しに来たのだ。夏彦は北辰製薬の営業マンで、半月前に1年間の横浜への長期出張を終えて京都に帰ってきたものの、最近様子がおかしいのだという。話を聞いた由美は依頼を引き受けたものの、千沙子が他にも何か隠している様子であることが気にかかる…。その後、夏彦の素行調査を開始した由美と所長の岡島乃梨子(山村紅葉)は、夏彦がホテルのティールームで霧生亜紀(原久美子)と密会しているところを目撃してしまう。2人がホテルから出てきた後、亜紀を追いかけた由美は、新幹線に乗りそのまま東京まで来てしまう。亜紀は銀座のクラブの雇われママだった。亜紀の尾行を続けていた由美だったが、銀座の路上で亜紀が老婦人とぶつかっても謝りもしないところを目撃し、思わず亜紀と大喧嘩をして帰って来てしまう。その翌日、千沙子が事務所にやって来て、調査を打ち切りたいと言い出したことから、夏彦の調査は打ち切られることとなってしまった。しかし、その数日後に東京で亜紀が何者かによって殺害されてしまう。しかも、警視庁から、3日前に銀座で亜紀と激しく口論していた京都弁の女性として、由美の似顔絵が俊介のいる京都中央警察署に送られてきてしまった。それをきっかけに、俊介が追いかけている藤堂の密室不審死事件と亜紀の殺害事件に意外な繋がりがあることが判明するが…。

 

①大学教授 藤堂宗治

②クラブの雇われママ 原久美子

 

藤堂教授は製薬会社と癒着し、営業担当者から賄賂をもらって便宜を図っていた。

金子昇はその製薬会社の社員。

金子には大阪にいたというアリバイがあった。

 

廃工場で建築デザイナーの黒川正行に廃材が落とされたが、彼を菊池麻衣子が庇って意識不明の重体。

黒川は彼女と面識ないという。

来年、建設予定の京都市民ホールのデザインコンペで、黒川と争っていた建築家の志垣太郎は資産運用の失敗でかなりの借金を抱えている。

名古屋にいたとのアリバイあり。

 

金子昇、志垣太郎、原久美子は3人とも半年前に横浜にいて、資産運用に失敗したという共通点があった。

エコ事業を行う「フルカンパニー」という会社の社債詐欺で、主犯の社長、田辺康晴が失踪している。

その会社のパンフレットには藤堂教授の推薦文が載り、金子は教授に紹介されて社債を購入していた。


原久美子殺害当日、志垣は神楽坂にあるウィークリーマンションに知り合いと一緒に居た。
知人は志垣がシャワーを浴びていた10分以外は一緒にいたと証言。
神楽坂から殺害現場まで行くには時間的に無理…。
しかし、久美子殺害現場近くにも神楽坂のマンションと同じ外観のウィークリーマンションがあるのを見つける。

菊池麻衣子の意識が回復した。

黒川が狙われた日、麻衣子は金子昇の後をつけていた。

金子が黒川を襲おうとしていたので、気付いたら飛び出して黒川を庇っていた。

金子を殺人犯にしたくなかったのだった。

金子から彼女へ手紙が届いた。
「自分が犯した罪は自分で償う」とある。

連続殺人は金子と志垣、原の企んだ循環殺人だった。

 

金子が藤堂教授に勧められたことから購入した社債は詐欺だった。
教授に相談しても相手にされず、少しでも返済してもらおうとフルカンパニーへ。

そこで同じく被害者の原久美子と志垣太郎に出会った。
愚痴りまくる3人。
原久美子はクラブママの林真帆子から1000万円も借りていた。
志垣は黒川がいる限り、貧乏くじの引き通し。
金子も藤堂教授を憎んでいた。

3人とも上に誰かがいるせいで、のし上がれない境遇だった。

 

3人がようやく捜し出した田辺社長は開き直る。
3人と揉み合う内に田辺は頭を打って死亡。

自首しようと言う金子に久美子と志垣が反対し、結局は3人で海に死体を遺棄した。
半年かけて、騙し取られた金を捜したが、金目のものは無かった。
切羽詰まっていた志垣と原は交換殺人を思いつく。

志垣は「黒川さえいなくなれば、コンペで勝てデザイナーとして成功できる」と信じていた。

原久美子は1000万を出資させた林を何とかしなければならなかった。また、上から見下してくる林のことを恨んでいた。
金子も「藤堂教授にはこれからも虐げられるだろう」と考え、提案に乗ってしまった。

最初に原久美子が製薬会社の社員のふりをして藤堂教授を訪ね、サンプルドリンクを飲ませて毒殺。
しかし、怖気付いた金子が行動に移さないことにイラついた原久美子。

そんな彼女を志垣太郎が殺害。

土地勘のない知人を神楽坂に連れて行ったと思わせて実は殺害現場近くのマンションへ連れていき、シャワーを浴びている振りをして原久美子を殺害した。

 

志垣は金子昇に黒川殺害を指示。

脅された金子は殺す気はなく、怪我を負わすだけのつもりだった。

 

教授は何故、ドアのポッチを押したの?

教授が押さなければ、トリックは成立しないよね?

 

神田正輝は「マンショントリック、赤い霊柩車と一緒じゃね?」って気付いたかしら?

 

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