小泉孝太郎主演。通り魔事件で妻を失った過去を背負いながら、粘り強く捜査に取り組む刑事・森崎慎平の活躍を描いた「魔性の群像 刑事・森崎慎平」シリーズ第1弾。中学時代の恩師の変死現場に急行した森崎は、事故に間違いないと捜査員が結論を出しかけたが、小さなことにこだわり捜査を続ける。すると信じられない現実が浮かび上がる…。
6年前に妻を亡くし、元検察官の義父・朝比奈(加藤剛)の家で暮らす警視庁捜査一課の刑事・森崎慎平(小泉孝太郎)。その森崎の中学時代の恩師・本木雄一(小笠原良知)が変死体で発見された。死因は石油ストーブによる一酸化炭素中毒。刑事たちは「事故」との見方を強めるが、森崎には腑に落ちない点があった。動物アレルギーの本木の部屋に動物の毛が落ちていたのだ。さらに調べていくと、本木には消費者金融に多額の借金があった。
本木はある教え子の借金の連帯保証人になっていたらしく、森崎の旧友たち、特に当時の問題児ばかりを訪ね、金の無心をしていたこともわかった。森崎は親友の前原(田中壮太郎)からも事情を聞くが、本木からは連絡がなかったと言う。事件の臭いが色濃くなっていった矢先、本木の胃に残っていた睡眠薬が普段から彼が常用しているものと違う薬であることが判明した。そんな折、本木の教え子の一人・黒田(田中美央)が一酸化炭素中毒で死亡した…。


①元教師 本木雄一

②教え子 黒田義之

 

本木先生は一酸化炭素中毒死。

石油ストーブの不完全燃焼。

軽いうつ病だった先生が普段、服用してるものとは異なる睡眠導入剤が検出され、殺人事件とされる。
先生は動物アレルギーだったが、猫の毛が落ちていた。
街金に300万の借金があり、利息だけはきちんと払っていた。

通夜の後、同級生たちから「先生からお金を無心された」との話を聞く。

先輩の黒田によるとは「先生は教え子の連帯保証人になり、莫大な借金を負った」らしい。

 

先生の手帳に教え子たちの中でも当時の問題児の名前が記されていたが、森崎の親友だった前原久夫の名前もある。

問題児ではなかった彼の名前があるのはなぜ?

 

森崎達の先輩、黒田義之が殺害された。

本木先生と同じく一酸化炭素中毒死。

前原の行きつけのカフェの名前が書かれたメモを持っていた。

店員によると店を訪れたことがあり、感じの悪い男だったという。

彼の部屋に新聞記事があった。

25年前の石油ストーブの不完全燃焼による事故死。

被害者は前原の父親。

 

中学時代、前原は父親から虐待を受けていた。

当時、本木先生は前原を助けられなかったと悔いが残ってると周囲に話していたらしい。

前原は自分が父親を殺したことを認める。

半年前、先生が金を借りに会社に訪ねてきた。

「父親の死の秘密は墓場まで持っていく」と言われ励ましだったのか脅しだったのか…。

前原は先生に100万円渡した。

しかし、前原は先生を殺害してないと言う。

 

先輩の黒田も前原を脅してきた。

昔、前原の家の近くに住んでいた黒田は虐待の子とも本木先生が頻繁に訪ねていたことも知っていたのだった。

1度目は100万、2度目は300万。

しかし、前原は彼の殺害も否定する。


本木先生のアパートにあった猫の毛は前原の行きつけのカフェの近くに住み着いていた野良猫の毛だった。
カフェのオーナー、長山藍子が可愛がっていた猫。

彼女は前原の母で、名乗ることなく息子を見守っていた。q

 

教え子の連帯保証人になって大きな負債を作ってしまった本木先生が、息子に金の無心にきたところを立ち聞きしてしまった長山藍子。

先生が長山に気付き、彼女のことも脅迫してくる。

長山が先生を殺害したことを認めた。

 

次に、黒田が前原にも長山にも脅迫してくる。

黒田も睡眠薬入りのジュースを飲ませて車内に練炭を置いて、殺害した。

 

母親が犯してはならない最も大きな罪を犯した。

2歳の子供を捨てた。

「子供の頃に守ってやれなかった息子を守ってやりたかった。」という。

 

夫から日常的に暴力を振われていた長山は何度も息子を連れて逃げたが、夫はどこまでも追いかけてきて息子を渡してくれなかった。

夫は長山と息子が2人で楽しく暮らす事が許せなかったのだ。

そんな状態では1人で逃げるしかなかった。

 

前原は25年前の事件で出頭したが事情を聞かれるだけに。

長山は情状酌量があるにしても重い罰を受けることになるだろう。

 

小泉孝太郎の親友、前原の家が青銅の門の家。

この豪邸が出演率ナンバーワンやね。

 

小泉孝太郎、長山藍子、田中壮太郎、加藤頼、小笠原良知、荒木真有美、田中美央、堀内正美、加藤剛