横浜市内にあるバーの店内で男の刺殺死体が見つかった。殺されたのは店の経営者で多額の借金があった柄崎勉(湯江健幸)。警察は、柄崎が近々大金が入ると姉の戸田律子(山下容莉枝)に漏らしていたことから、金銭面からの捜査を開始。柄崎が殺される少し前、辻堂総合病院の副院長に電話をしていたため、強請りなどの線で聞き込みを始めた。
夕子(床嶋佳子)は、その副院長が、事件発生当時、同窓会で会っていた辻堂昭生(辰巳琢郎)だと知り、ア然となった。辻堂は苦学して医者になり、辻堂総合病院の院長・辻堂良造(石濱朗)の一人娘・瞭子(渡辺梓)と結婚した男で、夕子の学生時代の恋人。会場で一緒に話をしていた夕子は、辻堂の携帯に電話が入ったのを見ていた。その電話の相手が、なんと柄崎だったのだ。
警察の聴取に対し、辻堂は、十二指腸潰瘍だった柄崎から薬についての相談を受けた、と話した。だが、この1年、瞭子が柄崎の口座に150万円も振り込んでいたことが判明。警察は、柄崎と瞭子の関係を疑わざるを得なくなった。瞭子は警察の事情聴取中、突然ナイフで手首を切り、自殺未遂を図るなど精神状態が不安定。瞭子が引き篭もりや自殺未遂を繰り返していると知った夕子は、その原因が、1年半前に発生した誘拐事件にあるとにらみ、再捜査を始めた。
この事件は、当時3歳だった一人娘・由里香(須田ひかり)が瞭子と買い物中に誘拐されたというもの。犯人が身代金要求の電話をしている最中、スキを突いて道路に飛び出したらしい由里香は、通りかかったトラックにはねられて死亡していた。そして、犯人は依然として捕まっていなかった。
警察は、子供を亡くして精神状態が不安定だった瞭子が柄崎と不倫をし、それをネタに強請られていたと推理。その結果、瞭子が柄崎を殺害したとの見方を強めた。だが、夕子は、辻堂との再会、柄崎からの電話、柄崎と瞭子の不倫疑惑など、余りにも偶然が重なりすぎることに首をかしげた。辻堂が同窓会の幹事に、「夕子を誘って欲しい」と頼み、それが結果的に辻堂のアリバイになっていたことも妙な話であった。

 

渡辺梓が転落死する。遺書はないが自殺だろうと。

 

湯江殺害の犯人は辰巳琢郎。

湯江が病院から聞き出したのは辰巳のPHSの番号。

院内PHSに掛ければ、医師の携帯に自動転送される仕組み。

しかし、事件当日の20:04に湯江の携帯から辰巳に掛かってきたのは辰巳の携帯番号へだった。

湯江は辰巳の携帯番号を知らなかったはず。

湯江を殺害後、辰巳は湯江の携帯を持って同窓会会場に現れ、湯江の携帯から自分の携帯に電話を掛けて、まだ湯江が生きているように装った。

二次会の後に殺害現場に戻って湯江の携帯を戻しておいた。

 

辰巳は湯江と妻の逢瀬の最中に娘が事故死したと思って復讐したのだった。

しかし、事実は違っていた。

渡辺梓と山下容莉枝は高校生の時に同じ不良グループにいた。

再会した山下に渡辺は悩みを打ち明ける。

夫の愛情を疑っていた渡辺に山下容莉枝が娘の偽装誘拐を提案。

しばらく、山下が娘を預かり、夕方、「迷子を拾った」と交番に届ける予定だった。

しかし、山下が渡辺の娘を預かっている時に弟の湯江が訪ねてきた。

姉に買い物に行かせた隙に湯江が娘を連れ出して身代金要求の電話を掛け、その隙をみて飛び出した娘は交通事故に合って死んでしまう。

「自分が不注意で目を話した隙の出来事だった」と語る山下の言葉を信じた渡辺は湯江が誘拐犯だとは知らなかった。

渡辺は自らの過ちに怯え、苦しみ続けた。

湯江はそんな渡辺の弱みに付け込んで強請っていた。

 

渡辺は夫に自分の方を見て欲しかっただけだった…。

うーアセアセ これは渡辺がツライ。

でも娘の誘拐で夫の愛を確かめようって考えがそもそも普通じゃない。

3歳とは言え子供の記憶力を甘く見るなよムキー

 

床嶋 佳子、辰巳 琢郎、朝丘 雪路、村田 雄浩、渡辺  梓、中西 良太、斉藤 洋介、石濱  朗、山下容莉枝、湯江 健幸、増田由紀夫、内田 健介、橘 ユキコ、高木まみ子、朝倉 伸二