吉川英治文学新人賞を受賞した今野敏の同名小説をドラマ化。身内の不祥事の隠蔽を謀ろうとする警察組織にあって苦悩するキャリア警察官の姿を描く、豪華出演陣による推理サスペンス。ある夜、足立区千住で広域暴力団の構成員・保志野が射殺される事件が発生した。翌朝、ニュースでこれを知った警察庁のキャリア官僚・竜崎伸也(陣内孝則)は、部下の谷岡(風間トオル)から保志野が十年前に江戸川で起きたアベックリンチ殺人の犯人4人の内の一人だったと聞く。保志野は先日少年院を出たばかりだったのだ。自分にこの重大な情報が入ってこないことをいぶかしんだ竜崎は、同じキャリア官僚で警視庁刑事部長の伊丹俊太郎(柳葉敏郎)に連絡を取る。しかし伊丹は暴力団の抗争事件だから報告義務はないと取り合わない。だがその数日後、またも10年前の事件の犯人の一人が射殺され…。

 

大好きな西村和彦が犯人役ショボーン

10年前のアベックリンチ殺人事件の犯人メンバーが連続して2人、同じ拳銃で銃殺された。

メンバーは4人で1人はまだ獄中にいるが、残る1人 栗原は1か月前に出所している。

事件には8日の間隔…警察官の非番日?

10年前の捜査員を洗い出すが、現場の刑事たちからは「身内を疑うのか」と反発の声が上がる。

非番日から西村和彦が浮上する。

 

次の非番日。

栗原を付け狙う男の影があったが、立ち去ってしまう。

その直後、10年前の被害者女性の母親が栗原を切りつけて逮捕されるが、過去2回の犯行時にはアリバイがあった。

そして、15年前の連続ホームレス殺しの主犯が撲殺される。

栗原には刑事が張り付いていたから矛先を変えたのか?
西村はホームレス殺しも管轄の交番勤務だった。

 

陣内の息子がヘロインを吸っていた。

どうするべきか悩む陣内に柳葉は「表沙汰にしたら警察が徹底的に叩かれる」と家族と警察のために隠蔽することを勧める。

 

西村は10年前の被害者から犯人達に付き纏ってると相談を受けていた。

そして、西村の拳銃から硝煙反応が出て、実弾2発が保管庫から紛失していたことが分かる。

捜査1課 課長の斎藤洋介は柳葉に隠ぺいを指示するが、一足早く、現場の刑事が西村に任意同行を掛けてしまう。

斎藤洋介の指示で、自白させようとしない取り調べが行われるが、逆に西村は自供する。

そんな西村を取り押さえて「俺たちはどうなる?警察の威信はどうなる?ここで殺したっていいんだぞ。後の始末はどうにでもなる。俺たちの温情がわからないのか?」

とボールペンを突き付ける刑事の中根徹

「もう沢山だ」と彼らを止める柳葉。

 

西村は犯人達が憎かった。

何の罪もない人間をなぶり殺しにして、塀の外に出た途端に何食わぬ顔で平然と生きてる。

それが耐えられなかった。

警察の無力を感じて、せめて自分だけは警察官として責任を取ろうと考えた。

 

迷宮入りの画策があることを新聞社が嗅ぎ付けている中でも警察・検察の上層部は隠蔽へ向かう。

隠蔽工作を画策したのは斎藤洋介。

上層部と陣内の間で苦悩する柳葉は「誰かが責任を取らなくてはいけない」と犯行に使われた拳銃で自殺しようとする。

自分が死ねば隠蔽工作も明るみになると腹積もりしていた。

そんな柳葉に対して陣内は「お前がやらなきゃいけないのは事実を公表することだ。」と…。

陣内は拳銃をもとに戻しておくと持ち去った。

 

陣内は妻の原田美枝子に付き添わせて息子を出頭させ、保護観察処分に。

陣内は左遷され、所轄署長へ。

隠蔽を画策した幹部たちは警察庁長官の激怒を受けて更迭されるも柳葉はお咎め無し。

 

「捜査一課長」だと内藤剛志より笹川刑事部長の方が上司なんだけど、このドラマでは逆転してるよね?勘違いか?
 

柳葉のマンションもよくサスペンスに使われるね。

キッチンが斜めの部屋。

 

陣内孝則の目ん玉を引ん剝いた演技が怖いアセアセ

 

陣内 孝則、柳葉 敏郎、原田美枝子、西村 和彦、伊武 雅刀、高橋ひとみ、風間トオル、石倉 三郎、六平 直政、原田大二郎、西岡 徳馬、斎藤 洋介(斉藤 洋介)、田山 涼成、大東 俊介