真理子(菊川怜)は、警視庁刑事総務課にある電話相談室で働く電話指導官。現場の警官から電話で相談を受け、速やかに職務を遂行できるよう指示を与えるのが仕事だ。ある日、真理子は課長の中津川(小野武彦)と管理官の圭子(高畑淳子)から、同じ刑事総務課の特別捜査隊の刑事・直江(内藤剛志)に、電話指導の仕事を教えてほしいと頼まれる。特別捜査隊は、捜査1課から左遷された刑事の集まりだった。電話指導の仕事をやるつもりがない直江は、真理子をだまして早退する。その夜、真理子に指示を仰いだ交番勤務の警官・村松(鈴木浩介)が、ある一軒家で、住人の健康食品会社社長・鷺沼(山田明郷)の他殺体を発見。捜査1課から特別捜査隊に協力要請が入り、直江も捜査に参加する。直江は顔見知りの新聞記者・武部(勝村政信)から、鷺沼と愛人との息子・窪田(春田純一)が、捜査線上に浮かんでいることを聞く。そんな折、電話相談室に「鷺沼を殺したのは第1発見者だ」との密告電話が入る。真理子と直江は村松の周辺を調べる。
出演キャストが凄く豪華じゃない?
①健康食品会社の社長 鷺沼
②連続空き巣犯の淀川六郎
電話室に「鷺沼を殺したのは第一発見者」との匿名電話が入った。
第一発見者とは警官の鈴木浩介。
菊川怜が捜査1課長の石丸謙二郎に報告したが取り合ってもらえなかった。
財産分与で揉めていた隠し子の春田純一は先月、5億円を財産分与済みな上に、IDカードによる会社の退出記録から犯行は無理。
殺害された社長はワンマン経営で意見したものは速攻で解雇する。
恨んでるやつは多い。
ダイエット食品で会社は順調だが、バレなければ何でもやる人物。
交番巡査の広瀬が初老の男と自転車同士でぶつかり、相手が落とし物をしていった。
中身は空の黒革財布と鍵。
交番巡査の鈴木が事件当夜、1時間前から現場に居たことが分かり問い詰める。
彼は点数を稼ごうと空き巣を泳がせ、犯行を重ねさせてから捕まえようとしていたのだった。
犯行日、被害者宅前で空き巣が出てくるのを待って逮捕しようとしたが、出てこないので敷地内に入ってみると人が死んでいて、空き巣と出くわした。
泳がせていたことを空き巣に勘付かれ、「黙っていろ」とドライバーで脅されたのだった。
空き巣は住所不定の淀川六郎。
被害者の会社では18年前に事件があった。
体に有害なダイエット食品を販売し死者を出し、社長の代わりに責任を取らされ解雇された人たちがいた。
逮捕されたのは3人で松岡は解雇直後に自殺、石倉は病死、内山はホスピスで療養中。
解雇者の線は消えた…。
また、会社では社長と専務が社長引退後のポスト争いで揉めていた。
社長は元々、専務に譲るとしていたのに最近、息子の春田純一に譲ると言い出していた。
専務は事件当夜、人妻の愛人と密会していた。
春田は社長のポストを辞退し自分で事業を始めるらしい。
そして春田のアリバイが崩れる。IDを忘れた同僚にIDを貸したという。
鈴木が淀川六郎と連絡をつけた。
待ち合わせ場所で待機していたが、その近くで淀川が殺害されてしまった。
後頭部強打によるショック死。
押し倒されて河川敷のコンクリートで頭を打ったようだ。
何かを物色していた形跡。いかにも金は持っていない風貌なので強盗目的ではないだろう。
淀川の生活範囲を鈴木達交番巡査たちが聞き込みして回り、広瀬が自転車でぶつかったのが淀川だったと分かり、彼の財布と鍵を手に入れる。
彼が寝泊まりしていたサウナでコインロッカーを鍵で開け、淀川の荷物を見つけるが大したものは出てこない。
もう一つの手がかりである財布は、ある会社の記念品だった…。
財布は新聞社の勤続15年で送られた勝村政信のものだった。
勝村の父親は鷺沼の会社のダイエット食品の品質管理の責任者だった松岡。
解雇直後に会社の屋上から投身自殺をしていた。
金の為に有害と知りながら作り続け、ばれると自殺する卑劣な男だと思った。
そんな父親が恥ずかしくて憎かった勝村は母方の姓に変えていた。
最近になって、一緒に解雇された内山からの手紙で事件の真実を知った。
父親の自殺は事実を暴く遺書を残しての抗議の自殺だったが、その遺書は鷺沼に揉消されていた。
事件当夜、事実を認めて父に謝って欲しかっただけだったのに、「おまえの父親たちが勝手にやったことだ」と笑う鷺沼を気付いた時には殺していた。
その場で落とした財布を淀川に拾われ、恐喝される。
お金を渡したが財布を帰そうとしない淀川と揉み合って、彼も殺害してしまった。
相談室への密告の電話も勝村だった。
淀川はどうやって勝村の財布だって知ったの?
聞き逃したかな?
期待してなかった分、予想の何十倍は面白かった
続編がないのは内藤剛志が忙しいから?
勿体ないな~。
菊川 怜、内藤 剛志、勝村 政信、高畑 淳子、小野 武彦、石丸謙二郎、宇梶 剛士、春田 純一、山田 明郷、須永 慶、鈴木 浩介、菊池 均也、相島 一之