シリーズ第一弾。「市原悦子がまさにハマリ役の中年婦人刑事・桜乙女を演じ、ものおじしない主婦感覚で事件解決に一役も二役も買って活躍する。事件捜査は初めてという中年の婦人警官・桜乙女(市原悦子)が、なぜか捜査課一係に配属されてきた。課長・谷田(山田吾一)や、“デカ長"の川久保(鶴田忍)、老練刑事・田代(左右田一平)らにはありがた迷惑。そこで、こき使えば驚いて辞めるだろうと新米刑事の米田(布川敏和)を相棒に組ませる。その乙女の着任早々、高級マンションで中年職業婦人が青酸カリで殺される事件が起きた。痴情のもつれか夫婦間のトラブルか。容疑者の尾行からファックスを使ってのアリバイのトリック崩し、殺害方法の解明と、乙女はバカにする川久保らを尻目に無手勝流で真相に迫ってゆく…。

 

保険会社勤務の女性が自宅で青酸カリ入りのトマトジュースを飲んで死んでいた。

妻が亡くなって、人前で涙を流しながら悲しむ夫の小倉一郎が怪しいと思う乙女さん。

彼女にFAXで10時に来るように指示された部下が疑われる。

トマトジュースの缶や調味料から青酸カリは検出されない。

犯人はどうやって、青酸カリを混入させたのか?

 

被害者から部下へのFAX

発信時刻が8:30と印字されているが、受け取った部下は8時に起きた時には届いていたと主張。

部下の恋人も8:05に彼から電話があり、その事を聞いていた。

夫の出勤時間は7:30。

その前に殺害し、発信時刻の設定を変更して送信し、8:30以降も妻が生きていたように細工をしたのでは?

 

小倉一郎には薬剤師の女がいた。

彼女が勤める病院に夫が入院して知り合ったようだ。

その病院で彼女の夜勤時に青酸カリが紛失していた。

→小倉一郎に青酸カリと注射器を渡したことを認める。

 

青酸カリはトマトジュースに入れるレモンに注入していた。

乙女さんは被害者宅に溜めてあったレシートの山から殺害前日に夫がレモンを10個購入したこと、自宅にはレモンが1個もなかったことを小倉一郎を問い詰める。

「腐っていたから捨てた」と言い訳する夫に対し、「八百屋の店主が10分以上もレモンを吟味していたと証言している。腐っていたものを選んで買っていたの?」とやり返し、自白させる。

 

FAXの通信記録をNTTで調べたら一発で分かると思うんだけど…。

まあ、そういう細かい事は抜きで楽しめるシリーズハート

 

 

市原 悦子、蛭子 能収、布川 敏和、山田 吾一、左右田一平、鶴田  忍、野村 昭子、小倉 一郎、篠塚  勝、川田あつ子、山口 杏子、水木  薫、伊藤洋三郎、渡辺 成紀、渡辺 完二