今回、浅見光彦(中村俊介)は美濃紙の伝統工芸の取材のため、岐阜県に行く。殺人事件の被害者は、テレビの宝石商失踪のニュースで浅見がたまたま見かけた男性だった。被害者の殺害現場に残された和紙や小刀に隠された秘密とは? 失踪した宝石商の安否は?
戦時中のつらい疎開体験に秘められた殺人事件の謎に浅見光彦が迫る…。


TVニュース

現金5000万円と2億円相当の宝石とともに行方不明となった宝石商の月岡和夫の車が銀座の駐車場で発見され、車内に大量の血痕が残っていた。

月岡の自宅前で狂言強盗ではないかとマスコミが詰めかけていた。

①会社員の高桑

②宝石商の月岡

犬山の入鹿池で高桑が刺殺され、凶器とみられる古い繰り小刀が和紙に包まれて捨てられていた。

月岡の娘 馬渕英俚可によると殺された高桑は彼女の父親が宮城県の白石に疎開していたころからの無二の親友で行方不明の父親を追って名古屋に行くと言っていた。

馬渕英俚可が高桑が勤める会社の名古屋支社を訪ねる。
彼は犬山とは違う方面の義父遺棄の名鉄線について聞いていたことと、方々に電話をしてコグレという人に連絡を取ってたことが分かる。


彼女の泊まるホテルに、父の友人でヨシノと名乗る男から「父からの伝言を頼まれている」と電話がある。

翌朝、ホテルの喫茶室でヨシノと会うことになったものの、警察がくることが分かり店を出る。

自分と会おうとしていた男をタクシーで追うが、関で撒かれてしまう。

男はピンクのヒモ靴のスニーカーを履いていた。
 

長良川の下流で月岡の死体が発見される。
 
和紙を追って白石蔵王を訪れた光彦は繰り小刀を包んでいた和紙は、30年以上前に白石蔵王で漉かれたものだと分かる。
ちょうど、白石のホテルで浅草精華国民学校の疎開児童の集まりが行われていた。

昭和20年3月9日の東京大空襲時、白石に疎開していた児童の中に受験のために東京に帰っていた子たちがおり、何人かの児童は白石に戻ってこなかった。

集まりはその児童たちを弔う慰霊の会で月岡と高桑も参加予定だった。

そしてコグレも疎開児童の中にいた。 
 
コグレは岐阜で養子になり不動産屋の社長、大和田伸也となっていた。
彼は月岡も高桑も知らないと恍け、どちらの殺害時刻にもアリバイもあった。

疎開中、繰り小刀で怪我をした手に傷が残った大和田伸也。 

35年後、その傷から大和田伸也だと気付いた月岡が声を掛けて、偶然の再会を果たした。

大和田伸也はお金に困っていた月岡に狂言強盗を持ちかけ、月岡はその話に一旦は乗ったが途中で中止することを申し出た。

大和田伸也は目の前にある現金と宝石に目がくらみ、月岡を匿う為に借りていた家で月岡を殺す。

月岡から計画の全てを聞いていた高桑は、消息の絶えた月岡を探しに大和田伸也を訪ねる。 

そんな高桑も借家に呼び出し、殺害する。

2人の殺害を認め、大和田伸也は九頭竜湖で自殺する。


フジテレビ版ってよく素人さんを出演させるよね。

浮いちゃっていたたまれないので、やめて欲しいわアセアセ

中村俊介
馬渕英俚可
大和田伸也
逢坂じゅん
大空眞弓
榎木孝明
野際陽子