蟹江敬三の逝去によりシリーズ存続が危ぶまれていた松下由樹のおとり捜査官シリーズの続編で、水野美紀扮する女性刑事コンビでの活躍にリニューアル。蟹江の子・蟹江一平も出演。「北見志穂(松下由樹)は、警視庁捜査一課の刑事。自ら“おとり”となって事件の渦中に飛び込み、数々の難事件を解決してきた。強盗犯による立てこもり事件が解決した直後、志穂は所轄署から異動してきたばかりの香坂凛(水野美紀)とコンビを組むよう、主任の井原(小木茂光)に命じられる。実は、急所を的確に外して強盗犯を狙撃し、立てこもり事件をスピード解決に導いたのは、ほかならぬ凛だった。井原によると、凛は射撃の達人で、警務部勤務時代に五輪の代表候補になったこともあるという。競技引退後は本人の希望で現場の警察官となり、その後の所轄での検挙率は群を抜いていたようだ。しかし、凛は群れるのを嫌う性格らしく、志穂が食事に誘っても素っ気ない返事しか返ってこなかった。数日後、河川敷に放置された盗難車から、後頭部を殴打されたホステス・安永千秋(秋山莉奈)の死体が発見される。千秋には6年前、生後まもない我が子を炎天下、車内に放置し熱中症で死なせてしまった過去があり、保護責任者遺棄致死罪で懲役3年・執行猶予5年という判決を受けていた。志穂は、子どもを死なせたときと同じ状況で被害者の遺体が見つかったことに胸騒ぎを覚える…。志穂は単独行動を取りたがる凛を制しつつ、被害者宅を捜索。部屋の中から産婦人科医院のスタンプが押された、ひと月以上も前の古い週刊誌を見つけ、手がかりを求めてそのクリニックを訪ねる。院長の岡野典子(伊藤かずえ)は1週間ほど前、下腹部の痛みを訴える千秋を診察したものの保険証がないと泣きつかれ、結局カルテを作らず、診察料もとらなかったと話す。翌日、またしても河川敷に停められた盗難車からホステス・宮島理香子(小野麻亜矢)の死体が見つかった。遺体の顔を見た志穂と凛は、ハッと気づく。前日、典子のクリニックで、彼女を見かけていたのだ。千秋の事件と現場の状況は酷似しており、やはり彼女も6年前、炎天下に赤ん坊を車内に放置して死なせ、同様の判決を受けていた。犯人は同一人物で、被害者2人の執行猶予判決を不服に思い、彼女たちに制裁を加えたのだろうか…!? だが、殺害される前、2人とも同じクリニックを訪れていたことも偶然とは思えない…。志穂と凛は、典子のマークを続行する。そんな中、被害者が遺棄された車が盗難に遭った現場付近で、同じバイクが目撃されていたことが発覚。ナンバーから、元保育園送迎バス運転手・徳丸武弘(庄野崎謙)が捜査線上に浮かぶ。すぐに徳丸の潜伏先に向かった、志穂と凛。だが、「応援が来るまで動かないように」という志穂の指示を無視し、凛は単独で潜入してしまう。凛との格闘の末、徳丸は逃走、出くわした主婦・竹山すみれ(原史奈)の車を奪って行方をくらましてしまった。しかも、心臓に持病があるすみれは、ショックで発作を起こして入院してしまい、凛は深く責任を感じて…。一方、彼女の夫で弁護士の竹山伸治(原田龍二)と対面した志穂は、千秋の部屋に残されていた、あの古い週刊誌のグラビアに、竹山夫妻の記事が載っていたことを思い出して…!?

 

蟹江敬三が亡くなった後の作品。

代わりの相棒が水野美紀。

ちょっとヤツレてるんだけど、お疲れなのでしょうか?

 

黒幕は弁護士の原田龍二の事務所に勤める弁護士の阿部力。

フリージャーナリストの蟹江一平が原田龍二夫妻他、3組の代理母出産を計画する。

産婦人科医の伊藤かずえも金の為に出産と出生届の偽造に手を貸した。

代理母3人とも子供をネグレクトによって殺害した過去の持ち主。

 

代理母3人の内の2人が伊藤かずえを脅して、自分の出産した子の引き取られ先を聞き出し、両親たちを脅迫しようとする。

原田龍二の妻、すみれに心を寄せている阿部力が彼女を苦しめる2人を殺害。

ネグレクトされていた過去を持つ徳丸の憎悪を利用し、彼に彼女たちの死体遺棄をさせ、他のネグレクト女たちを襲わせる。

ネグレクトに関係した連続殺人にすれば、すみれが心を痛めずにすむとの阿部力の思いからだった。

 

蟹江一平はこのシリーズ定番のミスリード役でした。

 

長年の相棒、袴田さんに関しては全くスル―。

少し寂しいが、「定年」「所轄へ」「殉職」とか取って付けたかのような説明で流されるよりはいいか。

シリーズ途中でレギュラーが亡くなったと言えば、終着駅シリーズでの岡江久美子さんのお別れが良かった。

ラストでもーさんが妻の病死をもーさん調子で語るんだけど、それが鶴太郎の岡江さんへの思いと重なって…号泣したわ。

 

 

松下 由樹、水野 美紀、原田 龍二、伊藤かずえ、阿部  力、蟹江 一平、赤座美代子、小木 茂光、半田 健人、原  史奈、庄野崎 謙、山崎 大輔、大島 蓉子