山誠一郎原作「赤い博物館」(文藝春秋刊)を松下由樹主演で、初めてのドラマ化!
時効が成立した重要犯罪の捜査資料や証拠品を保管する警察の施設、犯罪資料館。通称“赤い博物館”を強い信念のもとに立ち上げた館長・緋色冴子(松下由樹)は、日々、未解決事件の資料と向き合い研究を 重ねている。感情表現に乏しく、人とコミュニケーションをうまく取れない冴子は、博物館の守衛・大塚 慶次郎(竜雷太)以外とはあまり接触することがない。
ある日、警視庁捜査一課の寺田聡巡査部長(山崎裕太)が冴子の部下として配属される。寺田は捜査資料を現場に置き忘れて情報を漏らすという失態を起こし、左遷された。喜怒哀楽の表情を消した冴子の淡々とした態度に戸惑いながらも、寺田はこの博物館の主な仕事であるデータ整理を始めた。
寺田は証拠品の引き取りに向かう途中、トラックが人を撥ねる交通事故に遭遇する。寺田が駆け寄ると 被害者は「私は25年前に交換殺人を犯した…」と謎の言葉を残して息を引き取った。
冴子はこの話を聞くなり、「この交換殺人を再捜査する」と言い放つ。“赤い博物館”は未解決のまま 時効を迎えた犯罪を、新たな視点から検証することで事件を解明する部署だったのだ。
交通事故で亡くなった男の名は友部義男(宮川一朗太)と判明。冴子も病院に駆けつけ、友部の妻・真紀子(藤田朋子)に25年前の殺人事件に心当たりはないかと聞く。真紀子は友部の叔父の友部政義(野添 義弘)が、その時期、国分寺で強盗に襲われて殺されたことを打ち明ける。同じ時期に起こった2件の殺人事件が未解決であることに着目する冴子。一件は赤羽で起こった不動産 会社社長が殺された事件。もうひとつは世田谷で起こった主婦の突き落とし殺人である。交換殺人が本当に 行われたのであれば、どちらかの殺人事件が関係している可能性が高い。
最初は再捜査に乗り気ではない寺田だが、刑事部に戻れる可能性を見出し協力することに。寺田は冴子の指示を受け、国分寺、赤羽、世田谷のそれぞれの事件の関係者を探し出し、事情を聞き込みに行く。
誰が誰を殺したのか。次第に明らかになる驚きの真実を検証する冴子と寺田。真実にあと一歩と迫った時、冴子を暴漢が襲う!
山崎裕太の事件
妊娠していた母親の星野真里と父親、そして叔母の重盛さと美が青酸カリで毒殺され、自宅が放火された。
5才だった山崎裕太は幼稚園のお泊り保育に参加していて難を逃れた。
容疑者不明のまま時効を迎えていた。
容疑者は重盛さと美に付きまとっていたストーカーとされたが、ストーカーの話は母親からの情報でしかない。
叔母は事件の翌日から1年間のアメリカ留学をする予定だったが、姉が妊娠している時に一番頼れる身内がいないのは不自然。
妊娠していたのは妹の方でそれを隠すための留学。
子供の父親は姉の夫。山崎裕太も父親と重盛さと美との間の子だった。
放火した理由は2人の女性の身元を分からなくする為。
自分が妊娠したことが無く、妹が妊娠していた事実を知られてくなかった。
動機は嫉妬と怒り。
一度目(裕太)は目をつぶったが、二度目は許せなかった。
そしてプライドから死後であっても、そのことが周囲に知られるのを拒んだ。
なぜ裕太を殺さなかったのか?
裕太曰く、ストーカーの存在と妊娠していたことを証言して欲しかったからだろうと。
知らなきゃ良かった…。真実なんて聞きたくなかった…。
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宮川一朗太がトラックに轢かれて瀕死の状態。
偶然居合わせた山崎裕太は彼から「25年前に交換殺人を行った」という告白をされる。
自分が先に殺し、1週間後に自分の殺して欲しい人を殺してもらったと。
宮川は死亡。妻は藤田朋子。
25年前
宮川一朗太の叔父、友部が自宅の書斎でゴルフクラブで殴られて死亡し、金庫の金が無くなった。
甥の義男が疑われたが夫婦で海外旅行に行っていたし、犯人は左利きだが夫婦は両方とも右利き。
第一発見者の家政婦の話。
人を信用していない友部は友達も知人もおらず、人を家にあげることはなかった。
義男は早くに両親を亡くしていて友部が父親代わりだった。
資金不足だった甥の会社には1円も援助していなかった
そして藤田朋子に好意を寄せていた。
交換殺人の片方の事件は?
叔父の殺人から1週間前となると…赤羽の不動産会社社長殺人事件か?
容疑者として疑われたのは専務で弟の飯田基祐。(今は社長)
経営を巡ってしばしば口論をしていた。
松下由樹が保田圭に襲われる。
扶桑さん会社の前社長、杉山崇を殺害したのは保田圭だった。
弟の飯田基祐を殺そうとしたのに彼の傘をもっていた兄の方を間違えて殺してしまった。
飯田と付き合っていたが別れ話が出ていた。
飯田は犯人が保田圭だと気付いていたのに立場上何も言えなかった…。
じゃあ?どの事件との交換殺人なのか?
友部の事件の1週間後に起きた事件ではあるが、もう1つの未解決事件、主婦突き落とし殺人事件か?
被害者 斉藤千晶は何者かに背後から突き落とされて死亡。
犯人不明のまま時効を迎えた。
離婚したがっていた夫には完璧なアリバイがあった。
夫が親しかったのは陶芸教室の先生
その陶芸教室のパンフレットから斎藤千晶の夫と藤田朋子が繋がった。
3日前に交通事故にあった男は斎藤千晶の夫だった。
陶芸仲間だった斎藤(宮川一朗太)と藤田朋子。
妻からがんじがらめにされていた斎藤と叔父から性的虐待を受けていた藤田朋子は交換殺人を計画して実行した。
その後、藤田朋子は会社が倒産して荒んでいた夫と揉み合いになり、殺害してしまう。
自首すると伝える為に、事件以来初めて宮川一朗太に連絡を取った。
宮川は夫の遺体を埋めようと提案し、彼が夫に成り代わって生活していた。
藤田朋子はそれから初めて夫婦らしい生活ができたのだった。
遺体を埋めた場所に太陽光の発電所ができることになり、宮川は夫の遺体を掘り起こしに行こうとする途中でトラックに轢かれたのだった。
交換殺人の時効は過ぎているが、藤田朋子の夫の傷害致死と死体遺棄は時効が成立していないのだった。
いやいや、かなり面白かった
だから「一週間後」だったのね。複雑なのに分かり易い。
分からないのは不動産会社社長殺し。
「弟はその立場上、保田圭の犯行だと言えなかった」って松下由樹は言うけど、どうして?
別に言えるよね?
聞き逃したけど、不倫関係だったの?でも兄の殺人と自分の不倫、どっちが重要なのさ?
それから、山崎裕太の両親はなぜ離婚しない?
姉の夫と付き合い、2度も妊娠する太々しさ。
そんな狭い範囲で男を共有するな。
夫も夫。なぜ、へらへらしてる?
しかし、重盛さと美の演技が酷過ぎる。
深刻な話し合いの場に全く見えない。
私が監督なら彼女を降ろして取り直しするよ。
保田圭も大概だけど。
この二人は誰のバーターだったんでしょうか?
松下由樹、山崎裕太、星野真里、保田圭、重盛さと美、茅島成美、津田寛治、長谷川初範、宮川一朗太、藤田朋子、竜雷太