出所した女性たちの社会復帰を手助けする女子更生保護施設“夢の里ホーム”施設長の土門恭介(渡瀬恒彦)は、笑顔と信じる心で入居者たちを支え、設立以来一度も再犯者を出すことなく社会へと送り出してきた。
そんな“夢の里ホーム”に新たに3人の女性出所者、榊百合子(池上季実子)、今野道子(小林綾子)、橋本美加(菜葉菜)がやってくる。入居当初は、3人とも緊張と警戒心で表情も硬かったが、土門の人柄と優しさに触れるうちに次第に笑顔を見せるようになった。
ある日、土門のもとに離婚した元妻・柏木乃理子(浅田美代子)から連絡が入る。土門は元刑事で、乃理子は今も現役の鑑識官だ。その乃理子が“夢の里ホーム”の元入居者だった原田聖美(高樹マリア)が自殺したというのだ。しかも働いていた老人ホーム“あさがお園”の金を横領していたという。
聖美の死に疑問を持った土門は、乃理子に頼んで、彼女が死の直前に訪れたコンビニの防犯カメラの映像を見せてもらう。するとそこに百合子の元夫で、今は“あさがお園”に入居している武山博(秋野太作)が映っているのを発見する。武山から事情を聞こうと考えた土門だったが、翌日、その武山が死体で発見される。しかもその手には、百合子が育てていたカーネーションの花びらが握られており、警察の事情聴取を受けた百合子はあろうことか「自分が殺しました」と自供する。それでも彼女の無実を信じる土門は、事件が聖美の自殺と関係があるとにらみ、乃理子と共に事件の真相を探っていく。
ところが、その頃、道子と美加にも再犯の誘惑が忍び寄っていた…。

 

池上季実子は刑務所にいる時に娘が差し入れてくれたカーネーションを大切に育てていた。

娘も株分けしたカーネーションを育てていた。

親子の縁を切ったと言うが、カーネーションがお互いを思う気持ちを表している。

 

①老人ホームの経理担当 高樹マリア

②老人ホームの入居者 秋野太作

 

高樹マリアは800万円の横領が判明したことによる自殺かと思われた。

→横領したのは園長の国広富之。彼にそのことを指摘した為に殺害された。

 

「大金が入ってくる」と言っていた秋野太作がカーネーションの花びらを手にして殺害される。

→警察に事情を聞かれた元妻の池上季実子は自分が秋野太作を殺害したと話す。

→娘の犯行と勘違いしての偽証。現場に会ったカーネーションと凶器のハサミを持ち帰る。

→しかし娘は犯人じゃなかった。

→高樹マリアへの殺人を目撃し強請ってきた彼を国広富之が殺害。

 

5年前、池上季実子が夫を刺した動機は自分へのDVではなく娘への暴行だった。

 

国広富之は兄の会社が倒産し多額の借金を抱えていた。

そんな時に渡瀬恒彦から高樹マリアの雇用を頼まれた。

横領しても前科のある彼女が真っ先に伺われる。

さらに自殺でもしてくれれば、身元信用保険も手に入る(?)

殺すつもりはなかったが、彼女が自分を笑ったのでカッとなって殺害した。

彼女は渡瀬恒彦に言われた「苦しい時も笑え」を実行していただけだったのに…・

 

池上季実子が起訴猶予処分。クリーニング工場でも再雇用してもらえるようになった。

 

一度、刑務所に入るほどの犯罪を犯してしまうとその先は本当に大変なのね。

「塀の外にも塀はある」 気をつけないと。

 


渡瀬恒彦
浅田美代子
池上季実子
小林綾子
菜葉菜
国広富之
秋野太作
長谷川朝晴
大島蓉子
村田雄浩