内田康夫原作・浅見光彦シリーズ第21弾。浅見光彦が取材のため四国へと向かうフェリーの中で、ある男の転落事故が起きた。それから2年後、都内のマンションで、ある男の奇怪な自殺が起きる。二つの事件のつながりを見出した光彦は、謎を追い土佐・平家落人の里を探る。しかし、殺人事件が新たな殺人事件を呼び、魔の手が光彦に忍び寄っていく。東京から土佐・高知、四万十川の源流とロケーションの魅力をたっぷりと盛り込み、ダイナミックなタッチで描いた。
ルポライターの浅見光彦(沢村一樹)は取材のため、東京から徳島へと向かうフェリーに乗り込んだ。そのフェリーには一等航海士の友人・堀ノ内雄作(田中実)が乗船していた。船内で光彦は稲田教由(宮川一朗太)と萌子(三浦理恵子)のカップルと出会う。2年前に結婚し、夫の故郷・高知県藤ノ川村まで新婚旅行中であった。ここで第一の事件が起こる。稲田が酒に酔って転落したのだ。それから2年の時が過ぎ、光彦は転落死した稲田に保険金が掛けられており、妻の萌子が受け取っていることを知る。ある日曜日、都内のマンションで、藤ノ川村出身の当山が、飛び降り自殺した。堀ノ内は、当山が転落事故のあったフェリーに同乗、挙動不審だったことを覚えていたため、光彦に事件の調査を勧める。
高知へ向かった光彦は、稲田の実家で若くて美しい女性・稲田佐和(黒川智花)と出会う。稲田の父(夏八木勲)の話では、息子の教由は25年前に当山と家出してから連絡が無く、4年前に一度結婚の連絡があったきりで転落死した後、妻・萌子から遺産として1千万円が送られてきたという。数日後、当山が飛び降りたとされるマンションの部屋が密室状態で、第一発見者はマンション管理人の妻と萌子だったという話を聞く。光彦は事件と萌子に何らかの関連性があることを睨み、密室殺人の謎に挑む。

 

田中実はやっぱりカッコイイラブ

 

フェリーから転落した稲田、宮川一朗太は本物の稲田ではない。

本物の稲田は25年前の伊勢湾台風(?)で死亡してた。

25年前に稲田と一緒に家出をした当山という男と三浦理恵子と宮川一朗太で考えた保険金詐欺。

4年前にニセ稲田の宮川一朗太と三浦恵理子が偽装結婚し、生命保険1.8億を掛ける。

転落したと見せかけて実際は当山の車に隠れて下船した。

 

当初の約束では3等分した保険金から1千万ずつ、合計3千万を稲田の実家に送る約束だったが、三浦理恵子と宮川一朗太が拒否。

しつこく要求する当山を二人が殺害した。

当山って下船の時の態度から嫌な奴かと思ってたけど、意外と義理堅い人だったのね。

 

光彦に真相を追いつめられた三浦理恵子は宮川一朗太に全てを押し付けようとするが、そんな彼女の裏切りに絶望した彼に刺殺された。

宮川一朗太の本当の名は「いとうよしゆき」でした。

 

平家伝説殺人事件のヒロインが今までの浅見光彦シリーズで一番、恋愛に近いところまで行った相手だったんだよね。沢村一樹と黒川智花もお似合いでした。

 

 

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