腓骨遠位端骨折 | 未現一想 二食満全

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小児の足関節をレントゲン写真で観てみると、腓骨と脛骨には骨端線という成長軟骨線があります。
その部分は軟骨でできているので、外力に弱い組織です。
成長するにつれ、骨端線は閉鎖していきますが、
だいたい14~15歳ぐらいには骨端線は消失していきます。

 

成人の足関節をレントゲン写真で観てみると、完全に足関節はほぞ穴構造が出来上がり、
腓骨と脛骨で作られた溝に距骨が収まっています。

 

距骨と腓骨を結ぶ靭帯の付着部で腓骨の端がはがれてしまう骨折型があります 。
靭帯の付着部は 軟骨の成分が多いので、骨片が小さく、
レントゲンで確認しづらいこともあります。

 

外側から見ると、くるぶしのあたりが腫れていて、
赤矢印の先が示している部分に痛みがあります。

一見、皮下出血もなく、
腫れ方もさほど広い範囲で
広がっているわけでもないので、
ねんざではないかと思いましたが、
歩き方や、押さえたところの痛みの程度から考えると、
骨折の可能性も考えられました。

 

角度を変えてレントゲンを撮ってみると、
赤い丸で囲んだ部分に、
三日月形の骨片が見つかりました。

受傷して間もないですし、
小さなお子さんなので、
ギプス固定をすれば骨がくっつくものと判断しました。

 

ギプス固定をしてから、
1か月半の時点でレントゲンを撮ると、
左の写真の様に骨がちゃんとくっついていました。