チャイルドロック

チャイルドロック

きっちりしめてね。

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見下げた空に酷似したあのなかを闊歩していくにはまだ厭よ厭よと誘い出す狡猾さが足りない。わたしたちを支配する、毒気を帯びた酸素だって、あなたは拒むすべを知らないでしょう。

浅ましいわ、どれだけ深くひそんでいようとも、わたし1人、陽に報いる浅瀬モノだというの。

「なんだ、疎通はできるんじゃない。失礼されちゃうわね!」なんてついおびえてしまえば、たちまちこのからだは浅瀬よりさきを恋しがる。胎内でまるまって、始まりをへそで感じていたときより、ずっと この身を焦がして。

そもそもここは原点以外のなにかと形容しえるのかしら。外に憧憬は抱いたけれど、もしかしたら、もしかしたら、いままさに足をなくしてこの羊水に抱かれるべきかもしれない。いいや。手を加えずに、このまま包まれていたかったに、ちがいない!



そう慎ましやかに、
じつはわたし、うまれる前から海をしってました。 って、震えながら ふやけるほかないの。