復帰を目指し、チャレンジャーからATPツアーにレベルを上げ、

1回戦、2回戦と順当に勝ち進んできた錦織選手だったが、準々決勝で

世界ランク9位のフリッツ選手にストレートで完敗となった。

 

第1セット、お互いラブゲームで速いテンポで進んでいった。

4-4で錦織選手のボレーのミスからリズムを崩し、逆に一気にフリッツ選手が

リズムをつかみ、このセットを先取された。

 

第2セットも流れを変えることができず、結局フリッツ選手がそのままの勢いで

錦織選手を振り切り、わずか1時間12分で錦織選手は敗れた。

 

流石にトップ10プレイヤーには今まで通りでは戦えないことが証明された。

 

錦織選手は怪我前のプレイと今のプレイはさほど変わってないように見えた。

ツアー離脱中に男子テニス界のレベルが上がり、以前の錦織選手のレベルでは

トップには戻れないのが正直なところであろう。

 

錦織選手のみならず、多くの選手が怪我からの復帰に苦労している。

結局、さらに怪我を悪化させてしまったり、思ったほどの成果を挙げられず

引退してしまうケースが多い。

 

残念ながら、錦織選手もそのパターンの様な気がする。

 

日本テニス界には、錦織選手はまだ復帰したばかりなので長い目で見てあげよう

という意見もあるようだが、年齢的にそんな余裕は無いような気がする。

 

個人的に、錦織選手が戻ってきてくれたことは嬉しい。

しかし、厳しい意見になるようだが、もはや錦織選手には以前のポジションは無い。

だから、結果を期待せず、プレイを観ることだけを楽しんでいこうと思う。