36歳になったナダル選手。

13歳差のルード選手にとって得意なクレーコートでもあり、またの怪我の影響や

以前ほどのパワーが無くなり、取りこぼしも増えてきているナダル選手に勝つ

チャンスは大いにあると思われた。

 

しかしながら、終わってみればナダル選手の1セットも与えない圧勝となった。

 

グランドスラムの決勝ともなれば経験値の高いナダル選手は、どうすれば勝てるか

という術を知っている。

 

威力のあるルード選手のフォアハンドを避け、バックハンドにボールを集中させ、

甘い返球に対し、強打でフォアハンド側に打ち込む作戦は見事に成功した。

 

第1セットは何とか追いついていたルード選手も、ゲームを重ねるうちに強打を

打ち切れなくなってきた。

 

第2セットは先にブレイクに成功したものの徹底したナダル選手の攻守と強い

気持ちにルード選手は次第に対抗できなくなっていった。

 

第3セットは、楽な展開になったナダル選手が一方的に攻撃し、完全にルード選手を

封じ込めた。

 

今大会、前人未倒の14回目の優勝を飾ったナダル選手は、グランドスラムの

優勝回数も史上最多の22回に記録を伸ばした。

そしてツアー優勝も92勝目と偉業を成し遂げた。

 

もう数週間後にはウィンブルドンが待ち構えている。

怪我もあり、芝のコートは得意ではないナダル選手が出場するかはわからないが

出場して良いプレイを見せてほしい。