なんだかんだずーっと読めてなかった、東海オンエア・虫眼鏡の「東海オンエアの動画が6.4倍楽しくなる本 虫眼鏡の概要欄 クロニクル」を読了。
虫さんを推すようになったのは東海オンエアの概要欄がきっかけのひとつだし、おかげで東海だけでなく色んなYouTuberの概要欄はできるだけチェックする癖がつきました。テンプレだけの人もけっこう多いけど。
この本は単純なこれまでの概要欄の寄せ集めではなく、虫さんの色んな考え方はもちろん、そこから興味を持って「この動画観てみようかな」のきっかけにもなる。そして普通のエッセイ集としても楽しく読めてしまう。虫さんの魅力と企画力にあふれた、秀逸な一冊だと思います。
とにかく一番印象に残ったのが、「平成生まれの僕が、一度だけ後ろを振り返ってみる」（P.86～）です。
最初は「新元号を予想するのかふふん」って思ってたら、最後はうるうるしてしまいました。
みんなそれぞれ色々あるように、虫さんも「そんなん関係ねぇわへへん」って感じを醸し出してても色々あるんだなぁ。その色々の積み重ねで今の虫さんがいて、メンバーとも仲良くして面白い動画をたくさん作って、先のことを虫さんなりに見据えてるんだなぁ。そして虫さんなりに「よくやった」と自分を認めてあげてるんだなぁ。とか勝手に色々考えると、なんかとても良いエッセイでした。
しばらくはまっすぐ前を向いて歩いていく虫さんの次の節目がいつになるかは分からないけど、その時に「まぁそれなりに良かったやんね」って自分に言えることを願っているし、またその時の思いをどこかで（できれば印刷された文字で）共有させてもらえたらいいな、と思っています。
動画の虫さんはとても頭の回転が速くて知識も豊富だし（ただしARPGは苦手）。ご自身の思いを伝えるときはだいたい論理立てながらも相手のことを考えて言葉を選んで話すし（特に放送部）、例えメンバーをイジる時も色んな意味でとても絶妙です（こうかは ばつぐんだ）。実は運動も割とできて、バンテリンドームでの始球式ではめっちゃナイスボールを投げるくらい肝も据わってます（飛び蹴りは長身なてっちゃんの顔に届きそう）。たまにポロっと「お前らといると楽しすぎるからさぁ～」なんてストレートなことを口走っちゃいます（だからやめられないってばよ）。
でもこうした魅力だけではYouTubeの世界では長く活躍できないし、メンバーも長く一緒にいられないですよね。こういうところに加えて何かしら人間的な魅力を感じるからこそ、視聴者の皆さんも長く応援されてるんだろうし、メンバーもずっと一緒にいるんだろうし。
そんな決して綺麗な六角形とは言えない虫さんがとても良いなぁ、と勝手に親近感を感じている俺です。ディスってないよ。でもどう考えてもどう足掻いても同じ世界線には立てないし、こんな大人になりたいみたいなのもまず無いので、大人しく勝手な親近感だけにとどめておきますね。何しろこちらはずっと曲がりくねった線を引いてきてますから。
虫さんは「見かけたら声かけてくれてかまわんよ一緒に写真撮るしジュースくらいおごりたいから」なんてことを良くおっしゃってますが、もし何か間違いがあって岡崎なんかでお見掛けしてお声がけできたとしても、こちらからいつもありがとうございますとジュースなりお茶の一本なりをご馳走したいです。あっお酒は一応やめときますね。
そういえばまだ東海オンエアラジオも読んでねぇな。約390ページ？ぶってぇなぁ、ぶってぇなぁおい… ※虫さんの本の倍以上