若い頃見た時は、その映画の良さがわからず、

中年になって再度見て、その良さがわかる映画があります。

おそらく中高年の映画好きの方なら、そういう作品があると思います。

「クレイマー、クレイマー」は、その類の作品です。

公開時も、そこそこいい映画だとは思いましたが、

先日、WOWOWで放映されていたのを見て、

これはすごい作品だと痛感しました。

この映画が日本で公開されたのは、1980年。

当時学生だった私にこの映画の本当の良さがわからず、

なんでこの作品がアカデミー賞・作品賞を取れるのか、疑問でした。

当時は、メリル・ストリープが演じる女性が、

たんなるわがままな女性にしか見えなかったんです。

今は結婚生活を送る男として、その苦悩が身にしみて伝わってきます。

「クレイマー、クレイマー」は、

主演のダスティン・ホフマンとメリル・ストリープ、そして、

その夫婦の子役であるジャスティン・ヘンリーくん、

この3人の演技がめちゃくちゃ素晴らしい傑作です。

特に男2人だけになってしまった朝食のシーンがいいです。

映画の始めと終わり近くに2人の朝食のシーンがあるのですが、

その対比が強く印象に残ると思います。

あらすじ(Wikipediaより抜粋)

仕事熱心の会社員テッド・クレイマーは、
家事と育児を妻のジョアンナ・クレイマーに全て押し付けていた。
ジョアンナは自分が打ち込める何か仕事がしたいと夫に相談を持ちかけるが、
テッドはとりあわない。

それに我慢出来ず、ジョアンナはテッドに別れを告げる。
始めは冗談だと思っていたテッドだったが、
翌日会社から自宅に電話をかけても誰も出ないことから、
初めて事の重大さに気づく。

テッドは5歳の息子ビリーと父子二人きりの生活を始める。
ジョアンナが出奔してから1年半の間に、家事と育児に精を出すテッド。
息子のビリーとの関係も以前よりも親密になった。

ところが、ジョアンナがカルフォルニアへの出奔中に成立させた離婚で、
息子へのビリーの養育権を認めたにも係らず、
離婚時の取り決めを反故にすべく、
母性を盾に養育権の奪還を裁判所に申し立てた。
「クレイマー対クレイマー離婚事件」で、
結局テッドは「子の最良の利益の原則により敗訴する。
やがて、養育権者への引渡しの時が来た。
テッドは泣きじゃくる息子のビリーを説得して、
ジョアンナに引き渡そうとするが・・・。


ぜひ、夫婦揃って御覧ください。

1979年アメリカ映画。
アカデミー賞、作品賞/監督賞/脚色賞/主演男優賞/助演女優賞受賞作品。

クレイマー、クレイマー コレクターズ・エディション [DVD]
クレイマー、クレイマー コレクターズ・エディション [DVD]

クレイマー、クレイマー [Blu-ray]
クレイマー、クレイマー [Blu-ray]